立憲民主党の蓮舫参院議員（５６）が２７日、都内の党本部での会見で「私、蓮舫は、この夏予定されている東京都知事選に立候補いたします」と述べ、東京都知事選（６月２０日告示、７月７日投開票）への出馬を正式に表明した。
蓮舫氏は、自民党の裏金事件にも触れ「国民の声ははっきりしている。裏金議員、政治とカネの自民党。自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする。その先頭に立つのが私の使命」と、３選を視野に入れる現職に小池百合子都知事（７１）への対決姿勢を明確に打ち出した。
この日の出馬会見には、１２０人以上の報道陣が殺到した。まだ立候補を明言していない小池氏は、２９日開会の都議会定例会で表明するとみられるが、アピール度では蓮舫氏が〝先手〟を打った形となった。
蓮舫氏は、小池氏が２０１６年都知事選で掲げた「７つのゼロ」公約をやり玉に挙げた。待機児童、満員電車、都道電柱、介護離職などの問題について「７つのゼロ公約はどこにいったのでしょうか。介護離職、残業、都道電柱、満員電車…どれもゼロになっていない」と厳しく指摘した。
旧民主党政権下「事業仕分け」で注目を浴びた蓮舫氏は「反自民党政治、非小池都政。東京都知事選にこの姿勢で臨みたい。古い政治と決別して、本当に必要な政策に予算をつける」と、都政での〝再現〟を予告する。
都庁のプロジェクションマッピング事業についても「やるやらないも含めて、この夏の都知事選で問うひとつの事例にもなる浮いた予算で炊き出しであったり、困っている人たちに対する予算を政策に回すことはできないんだろうか」とした蓮舫氏は、明治神宮外苑の再開発問題も「先送りをしてはいけない」と、都知事選で争点化するとした。
小池氏の学歴詐称疑惑報道について問われた蓮舫氏は「選挙に出るのであれば、当然プロフィールも含めて、ご本人が説明しなければいけない。ご本人がきちんと説明することに尽きる。３選するとなると、ジャーナリストも都民も私も、その経歴には注目しています」と、疑惑に対する説明を求めた。
都知事選には、広島県安芸高田市の石丸伸二市長（４１）も立候補を表明しているが、蓮舫氏の電撃参戦で小池氏との〝七夕バトル〟が俄然、注目を集めそうだ。
