米フィットネス機器のペロトン社がヒップホップ界の大物ディディことショーン・コムズの楽曲を削除した。エクササイズバイクのバーチャルレッスンで人気ラッパーのディディの楽曲を使用していた同社は、2016年の暴行事件の監視カメラ映像がCNNで19日(日)に公開された後、ディディが当時恋人だった歌手のキャシー(本名カサンドラ・ベンチュラ)を殴ったことを認めたのを受け、楽曲使用を「一時停止」したと声明を発表した。
同映像の公開後、フェイスブックの非公開グループでは、「親愛なるペロトン、次にやるべき粛清は、ディディの全てのクラスです。世界中の女性が署名しました」などのコメントが同社に寄せられていた。
利用者からの要請を受け、同社はこう返答している。「私たちは、この問題を非常に深刻に受け止めており、ペロトンがショーン・コムズの音楽の使用を一時停止し、私たちのプラットフォームからバッドボーイ・エンターテインメント・アーティスト・シリーズを削除したことをご報告いたします」「新規に始まるクラスにおいてインストラクターは彼の音楽を使用いたしません」
一方でディディ本人は19日(日)にインスタグラムに投稿した動画の中で、当時「どん底」にあった自身による暴行は「許し難いもの」とした上で、「心から申し訳なく思っている」と謝罪、事件後セラピーを受け、リハビリ施設に入るなど治療にあたったことを明かした。
昨年11月、身体的虐待を受けたとしてキャシーから訴えられていたディディ、提訴の翌日に和解していたものの、今回ロサンゼルスのホテルの廊下でのディディの行為が監視映像として残されていたことが明らかになっていた。他にも性的嫌がらせや違法行為などで5件の民事訴訟を起こされているが、すべての訴えを否定、現在も裁判が続いてる状況だ。