受賞式の壇上から恋人女優へ甘~い呼びかけ「破墓」イ・ドヒョン、軍正装での大胆スピーチに会場もん絶

椎 美雪 椎 美雪
 映画「破墓」で映画新人賞を受賞し、敬礼するイ・ドヒョン(出典:百想芸術大賞 動画キャプチャー)
 映画「破墓」で映画新人賞を受賞し、敬礼するイ・ドヒョン(出典:百想芸術大賞 動画キャプチャー)

 〝韓国のゴールデングローブ賞〟と呼ばれる、総合芸術賞授賞式「第60回 百想(ペクサン)芸術大賞」が7日、ソウル江南(カンナム)区のCOEX Dホールで行われ、豪華俳優陣が一堂に会した。

 ドラマ、映画、舞台の各大賞が続々と発表される中ひときわ目を引いたのは、映画「破墓(パミョ)」で映画部門の男性新人演技賞を受賞した、イ・ドヒョンだった。

 2023年8月に、韓国軍へ入隊したイ・ドヒョンは現在、空軍本部の軍楽儀仗大隊へ現役服務中で、この日は空軍の正装で授賞式に出席した。

 大賞受賞者として名前を呼ばれ、ステージに上がったイ・ドヒョンは、マイクを前にまずは敬礼をしながら「必勝!」と軍隊のかけ声であいさつした。戸惑いながら「今朝、軍隊から来たので、受賞コメントを準備することができませんでした、すみません」と言い「『破墓』で僕を起用してくださったチャン・ジェヒョン監督、ありがとうございます」と感謝した。続けて「ボンギル役はとても難しく、実は監督が憎かったです。でも、簡単な演技などないと考えた私は『これは大きな挑戦だ』と思い、頑張って演じました。この作品に関わることができて、本当に幸せでした。次はもっとうまくやりたいので、また私を呼んでください」とコメントし、笑いを誘った。

 そして「親愛なる父さん、母さん、弟、愛犬カウル」と家族へ感謝。最後に「ジヨンも本当にありがとう」と、公開恋愛中(交際していることを公にしていること)の女優イム・ジヨンへメッセージを送ると、会場中から歓声が沸き上がった。

 イ・ドヒョンはイム・ジヨンより5歳年下で、韓国の礼儀的観点で言えば呼び捨てはNGだ。しかし〝年下彼氏のため口〟は、韓国ドラマの決まり文句として登場するほど、甘いシーンの一つ。そのため、イ・ドヒョンの口から不意に出た「ジヨン」という呼び方に、多くの女性がドラマさながらのときめきを感じたようだ。

 実はこの日、イム・ジヨンもドラマ「庭のある家」で、最優秀演技賞女性部門候補者の一人として、授賞式に参加していた。イ・ドヒョンは客席に向かって“直接”愛の言葉を投げかけた形となった。

 授賞式を観覧したファンが、イ・ドヒョンとイム・ジヨンが手を取り合って喜んだり、顔を寄せ合って話したりする姿を動画に収め、オンラインコミュニティーへ投稿し、これを見たネットユーザーは「すごくお似合い」「年下彼氏の迫力ある感想が、こんなにドキドキするものだとは」「末永く仲良く付き合ってほしい」などのコメントを残し、2人の恋愛を応援した。

<第60回「百想芸術大賞」受賞結果>

【映画部門】
大賞=「ソウルの春」
作品賞=「ソウルの春」
監督賞=チャン・ジェヒョン「破墓」
新人監督賞=イ・ジョンホン「A Wild Roomer」
新人芸術賞=キム・ビョンイン(音響)「破墓」
男性最優秀演技賞=ファン・ジョンミン「ソウルの春」
女性最優秀演技賞=キム・ゴウン「破墓」
助演男優賞=キム・ジョンス「密輸 1970」
助演女優賞=イ・サンヒ「ロ・ギワン」
男性新人演技賞=イ・ドヒョン「破墓」
女性新人演技賞=キム・ヒョンソ「このろくでもない世界で/原題:ファラン」
脚本賞=ユ・ジェソン「Sleep」

【テレビ部門】
大賞=「Moving」
ドラマ作品賞=「恋人」
芸能作品賞=「生まれたついでに世界一周2」
教養作品賞=「日本人オザワ」(原題)
演出賞=ハン・ドンウク「最悪の悪」
男性最優秀演技賞=ナムグン・ミン「恋人」
女性最優秀演技賞=イ・ハニ「夜に咲く花」
助演男優賞=アン・ジェホン「マスクガール」
助演女優賞=ヨム・ヘラン「マスクガール」
男性新人演技賞=イ・ジョンハ「Moving」
女性新人演技賞=ユナ「誘拐の日」
男性芸能賞=ナ・ヨンソク「チャンネル十五夜」
女性芸能賞=ホン・ジンギョン「勉強王 真の天才ホン・ジンギョン」「Beat Coin」
脚本賞=カン・プル「Moving」
芸術賞=キム・ドンシク、イム・ワンホ(撮影)「クジラと私」

【演劇部門】
百想演劇賞=劇団美人「息子へ」
演技賞=カン・ヘジン「息子へ」

【特別賞】
PRIZM人気賞(ファン投票)=キム・スヒョン、アン・ユジン(IVE)
GUCCI IMPACT AWARD=映画「あなたと私」

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