アカデミー賞女優ニコール・キッドマン(56)は、死去した父親の遺体を見て「笑った」ことが明らかになった。2014年に父親アンソニー・キッドマンさんを失くし、遺体を見て笑ったニコールの顔を母親がひっぱたいたことで、ニコールを現実に引き戻した一幕があったという。
今年1月に配信がスタートしたドラマ『エクスパッツ ~異国でのリアルな日常~』で、ニコールは行方不明の子供の母親を演じた。先日ロサンゼルスで開催された同番組のFYCイベントで、ニコールは劇中、息子の遺体を確認するシーンで自身の実生活での反応を自分の役柄にどう反映させたかを語った。
「死体安置所に行って、息子がそこにいると言われたとき…『私の実体験でやってみるわ。死体安置所じゃなくて、父が亡くなったとき。私は笑ったの』って言ったの」
「彼の遺体を見たときはあまりに悲惨で…。私は震えながら笑い始めるっていう、とてもひどい反応を起こしたの。(役柄の)マーガレットも同じ気持ちなんだって思ったわ。母は私を見て、私の顔を叩いて『ニコール、しっかりしなさい』って言っていた。私はおかしくなってしまっていて…母は何度も『しっかりしなさい』って言ったわ」
父親の遺体を見るのは「とても奇妙で変な感じ」がしたと同時に自分の反応を「恥ずかしく」感じたというニコールは「そのことを話すのはとても恥ずかしかった。でもそれは本物で、深い愛に基づくものだった。状況に対処することができないの」と説明した。
また、その「ひどい」反応を多くの視聴者が経験しており、自分のリアルな反応がドラマのシーンに反映できたことに満足していると続けていた。