パリオリンピック2024のアジア最終予選を兼ねて行われている「AFC U23アジアカップ2024」カタール大会で現地時間の25日、韓国は準々決勝でインドネシア代表と対戦。2対2のまま延長戦へ突入も勝負がつかず、最後はPK戦により10対11で敗退、オリンピック出場が絶望的となった。
韓国がサッカーでオリンピック出場を逃したのは、1984年のロサンゼルス大会以来、実に40年ぶり。
〝10回連続オリンピック出場〟のかかった大事な一戦を落とし、大韓民国サッカー協会(会長:チョン・モンギュ)が26日、公式ホームページを通して「今日、開催されたアジアカップU23の準々決勝敗北により、パリオリンピック進出がかなわず、サッカーファン、現役サッカー選手をはじめ国民の皆さんへ、深く謝罪を申し上げます」と謝罪文を公開している。
そんな中、かつて韓国代表としてシドニーオリンピック、アテネオリンピック、「2002FIFA 日韓 ワールドカップ」などに出場し活躍、現在は解説者をはじめマルチに活動している、元サッカー選手のイ・チョンス氏が、自身のYouTubeチャンネルで心境を明かした。イ・チョンス氏は2010年から1年間、大宮アルディージャに所属、日本で選手生活を送ったことがある。
イ氏は、五輪切符を逃したことについて「あり得ない結果」とバッサリ。「私はオリンピックに出場した経験があるが、これは違うと思う。以前から懸念していたことが、ここにきて起こってしまった」「試合力そのものやチャンス率など、さまざまな面でインドネシアに負けていた。本当にオリンピック出場を目指しているチームなのかと思ったほどだ」「(インドネシアの)レベルが同じになったのに、こちらだけが緊張せず、無条件に本選に進めると思って試合に臨んだことが一番腹立たしい」と、怒りをあらわにした。
また、ファン監督について「監督を引き受けるべきではなかった。それは自分の欲望でしかない」と批判。「今回のような結果になることを恐れて、私は(ファン氏を監督に選任することを)反対したのに。だからチョン・モンギュ会長は彼を選んだ責任を取って、辞任しなければだめ。全てを変えていかないと、韓国サッカーに未来はない。未来が見えないようにした人々は、全員辞めるべきだ。韓国サッカーに大罪を犯したのだから」と断罪した。
そして「チョン・モンギュ会長、チョン・ヘソン協会戦力強化委員長、ファン・ソンホン監督の3人は責任を負うべきだし、選手たちも反省しなければだめ」「3人がいなくても協会は回る。今回は、必ず大きな決断をしてほしい」と促した。