オールマン・ブラザーズの共同創設者ディッキー・ベッツが死去した。18日にがんと慢性閉塞性肺疾患との闘病の末に80歳で帰らぬ人となったことをマネージャーのデイヴィッド・スペロが伝えた。
ローリングストーン誌への公式声明にはこう綴られている。「ベッツ一家は深い悲しみと共に、フォレスト・リチャード・“ディッキー”・ベッツ(1943年12月12日~2024年4月18日)が80歳で安らかに息を引き取ったことを発表します」「伝説的なパフォーマー、ソングライター、バンドのリーダーで父親の彼はフロリダ州オスプレーの自宅で家族に囲まれていました。ディッキーは偉大な人物で、その喪失感は世界中に広がることでしょう。この困難な時期に、家族は祈りとプライバシーをお願いしています。詳細については、適切な時期にお知らせいたします」
さらに、同バンドからディッキーの死について心のこもった声明が発表された。
「オールマン・ブラザーズ・バンドは本日、創設メンバーであるディッキー・ベッツが健康状態の悪化の末、フロリダ州サラソタの自宅で安らかに息を引き取ったことを知り悲しみに暮れています」
「音楽、作曲、釣り、狩猟、ボート、ゴルフ、空手、ボクシングなど、生きることにたいへん情熱的でした。興味を引かれるものには何でも挑戦して得意としていました」
「ディッキーは、メンバーのデュアン・オールマン、ベリー・オークリー、ブッチ・トラックス、グレッグ・オールマン、そしてクルーメンバーのトゥイッグス・リンドン、ジョー・ダン・ペティ、レッド・ドッグ、キム・ペイン、マイク・キャラハンとともに、空に浮かぶ古い(キャンピングカー)ウィネベーゴで、バンドの音楽を聴いてくれる皆に届けながら世界をツアーしています」
「ご家族のドナ、ドゥエインとリサ、クリスティとフランク、ジェシカ、キムに哀悼の意を表します。ブラザー・ディッキー、私たちは永遠に忘れることなくあなたの不在をとても寂しく思っています」
1969年にデュアンとダブルでリード・ギタリストとして同バンドで活動を始めたディッキー、1971年にデュアンが交通事故で亡くなった後は単独でリードギターを務めた。有名なヒット曲『ランブリン・マン』や、英テレビ番組『トップ・ギア』のテーマ曲として知られるインスト曲『ジェシカ』を手掛けた。バンドは2014年までライブ活動を続け、1995年にロックの殿堂入りも果たしていた。