国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長(56)が19日、国会内での会見で、衆院東京15区補選(28日投開票)について「妨害が過ぎる。フェアじゃないね、この選挙」と苦言を呈した。
告示日の16日、同党と都民ファーストの会が推薦する無所属の乙武洋匡氏(48)の第一声には玉木雄一郎代表(54)、小池百合子東京都知事(71)が応援に訪れたが、他陣営の候補者が大音量でヤジを飛ばし続け、騒然となった。
榛葉氏は「選挙は紳士協定で成り立っている。紳士じゃないよね。様々な妨害、あまりにもひどいよ」と指摘。小池氏の自宅前でも、他陣営が相当がなり立てた演説をしたとして「主義主張を訴えるんじゃなくて、個人攻撃だね。法に触れなければ何をやってもいいというのが選挙ではない。そういうものを見たくて、良識ある都民は選挙をやっているのではない」と糾弾した。
「違う人の意見を聞いて、自分の主張をしっかりする。フェアな選挙を子どもたちにも見せていきたい」と訴えた榛葉氏。同党都連の関係者が、ケガを負い救急搬送されたことを明かし「けが人が出るというのは、ちょっと看過できない」と警告した。
衆院東京15区補選には、政治団体・NHKから国民を守る党の福永活也氏(43)、無所属の乙武洋匡氏(48)=国民民主党、都民ファーストの会推薦、参政党の吉川里奈氏(36)、無所属で元衆院議員の秋元司氏(52)、日本維新の会の金沢結衣氏(33)=教育無償化を実現する会推薦、政治団体・つばさの党の根本良輔氏(29)、立憲民主党の酒井菜摘氏(37)=共産党、社民党支援、政治団体・日本保守党の飯山陽氏(48)、無所属で元参院議員の須藤元気氏(46)が立候補している。