兵庫県明石市の前市長で弁護士の泉房穂氏が15日、自身のX(旧ツイッター)を更新。米ドジャース大谷翔平選手の元通訳水原一平容疑者が銀行詐欺の容疑で訴追された問題を背景として「ギャンブル依存症」についての見解をつづった。
泉氏は「弁護士としてギャンブル依存症にともなう犯罪や家庭崩壊に毎日のように向き合ってきた」という経験を元にした自身の連載コラム記事を掲載した上で、「何度も言うが、『ギャンブル依存症』を〝自己責任〟の問題にしてはならない。ギャンブルで“一部の関係者”が金儲けできる一方で、『ギャンブル依存症』が増え、犯罪や家族崩壊を招き、そのしわ寄せで子どもたちが泣くことになる」と指摘。「カジノは人を不幸にする。やめるべきだ!」と訴えた。
また、泉氏は14日深夜のX投稿で、水原容疑者が苦しむギャンブル依存症の啓発の必要性を説く記事を紹介して「『ギャンブル依存症』のことを、マスコミはもっとしっかりと報道すべきだ。大阪に『カジノ』ができたら、「ギャンブル依存症」によるトラブルが激増すると言われている。人ごとではない…」ともつづった。
泉氏は大阪・関西万博の会場建設費が膨張している問題を受け、万博とリンクして進められている統合型リゾート(IR)のカジノ誘致についても「中止を決断した方がいい。『カジノ』で国民は幸せにはならない」などと昨年来のX投稿でも見解をつづってきた。
カジノを含む統合型リゾートは大阪市の人工島である夢洲の万博会場隣接地が予定地で、2025年春の万博開幕の頃からカジノやホテルの建設が本格化するとみられている。