2020年に死去した故・まつもと泉さんが「週刊少年ジャンプ」で連載し、テレビアニメ化された名作ラブコメの展覧会「きまぐれオレンジ☆ロード 40周年記念展」が、東京と大阪で開催されることに決まった。まつもとさんの複製原稿をはじめ、アニメーターでイラストレーターの高田明美氏によるカラーイラストやキャラクター設定資料など約200点が展示される。
VISION8(EDITION88アートギャラリー)が東京・有楽町マルイ(今年4月26日~5月12日)、大阪・なんばマルイ(同6月15日~6月30日)で開催される。高田明美氏による40周年記念イラストの88グラフ(版画)や設定資料集などアニメイラストを使用した記念グッズが発売され、サイン会も予定されている。
高田氏は「連載開始から40年、まつもと泉先生が亡くなられた今も、日本で世界で愛され続ける『きまぐれオレンジ☆ロード』。今も作品を愛する多くの皆さんに支えられています。だからこそ描き下ろす機会その度毎に、キャラクターの心が今も生きてここにある事が伝わるような絵を描きたいと思っています。陽が傾いて夕暮れが近づく中、海に分け入っていくまどかを追う恭介の方を振り向いた刹那を絵にしました。隠していたまどかの想いをその視線から感じとっていただけたらと思います」とコメントを寄せた。
「きまぐれオレンジ☆ロード」は、不思議な力を持った家族が、その秘密を守るために引っ越した町を舞台に、春日恭介が転校先で再会したふたつの顔を持つクールなクラスメート鮎川まどかに惹かれつつも、積極的な後輩・檜山ひかるにも慕われ…優柔不断な恭介の心が少女の間で揺れ動く、ちょっぴり切なくて刺激的な学園ラブコメディ。
漫画家まつもと泉さんの連載デビュー作。『週刊少年ジャンプ』で1984年15号から1987年42号まで全156話が連載。特別編として「パニックin 銭湯!の巻」が『スーパージャンプ』1996年10号に、「ほんでもって とーめー恭介!の巻」が『週刊プレイボーイ』1999年44号にそれぞれ掲載された。東宝・スタジオぴえろ制作のアニメは、テレビシリーズの他にOVA化、劇場版も制作されており、高田明美氏がキャラクターデザインを担当した。日本テレビ系列で1987年4月6日~1988年3月7日に発表。全48話。
展覧会の詳細は同展の公式サイトまで。