人気イラストレーターが突然の活動休止宣言 双極性障害明かし「薬のサポートを受けながら活動を続けて参りました」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
イラストレーター凪の作品集「雨とほくろ」(芸術新聞社)の書影
イラストレーター凪の作品集「雨とほくろ」(芸術新聞社)の書影

 イラストレーターの凪が16日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、5月からの活動休止を発表した。印象的な女性イラストが人気を集めていた。自身の双極性障害と向き合いながらの活動を明かし、「何にも脅かされることなく穏やかに過ごす時間が必要」と決断の理由を述べた。

 凪は秋田県生まれ、東北大学を卒業。会社員として働きながらイラストを制作し、2020年9月からフリーランスのイラストレーターとして独立。装画、CDジャケット、MVアートワーク、広告、コラボグッズなど幅広く活躍を続けていた。

 16日から銀座蔦屋書店と京都蔦屋書店で2冊目の作品集「雨とほくろ」(芸術新聞社、一般発売3月27日)の先行発売が開始。銀座店では同日から4月14日まで、京都店では25日から4月14日に出版記念フェアを開催。サイン会も予定されている。

 凪は「活動休止に関するお知らせ」と題した文書を投稿。「日頃応援してくださっている皆さま、お世話になっているクライアントの皆さまへ 突然の報告となりますが、凪は2024年5月よりお暇をいただきます」と報告した。

 そして「私は長い間双極性障害と共に過ごしており、薬のサポートを受けながら活動を続けて参りました。神経伝達物質に振り回されつつも、その浮き沈みのおかげでできた作品も多くあります」と明かした。「イラストレーターとして走り続けて4年弱。何にも脅かされることなく穏やかに過ごす時間が必要だと思い今回の決断に至った次第です」と理由をつづった。

 凪は「展示期間中のお知らせとなり驚かせてしまったかもしれません。お越しくださるお客様が「次の展示も楽しみにしている」と仰るたび、もしかしたらこれが最後になるかも、という後ろめたさがあり、このようなタイミングでのご報告となったことをお許しください。なお現在進行中の案件に関しては責任を持って制作を進めさせていただきますのでご安心ください」と発表時期に関する考えを吐露した。

 最後に「2019年10月、当時働いていた会社を休職してできた時間で始めたお絵描きが、こんなに広い世界へ連れて行ってくれるとは思ってもいませんでした。そして私の女の子たちを愛してくださる皆さんと出会えて本当に幸せでした。私はお休みしますが、凪の女の子たちはつよく優しい眼差しで生き続けます。もしかわいいが不足してきたら、SNSや画集『月と睫毛』『雨とほくろ』を開いて補給いただければうれしいです。ケロッと帰って来れた日には、またよろしくお願いいたします。では凪の海へ」と結んだ。

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