「銀魂」空知英秋氏【追悼全文】「鳥山さん以上にドラゴンボールで飯を食ってる」しっかり“いじり”も

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
鳥山明さん(提供/共同通信社)
鳥山明さん(提供/共同通信社)

 人気漫画「銀魂」の作者・空知英秋氏が10日、1日に68歳で亡くなった鳥山明さんを追悼するコメントを公開した。「この胸にぽっかり空いた穴は仙豆を食べても塞がる気がしません」と故人を偲んだ。

 文書は、アニメ「銀魂」の公式X(旧ツイッター)で「このたびの鳥山明先生のご逝去の報に接しまして、心より哀悼の意を表します」と記し、公開された。下半分には鳥山さんの大ヒット作「ドラゴンボール」の作風をオマージュした「SILVER BALL」のイラストも添えられた。「SILVER BALL」は「銀魂」キャラクターによる「ドラゴンボール」パロディで、2021年公開の映画「銀魂 THE FINAL」にも登場した。

 空知氏は「ドラゴンボール」やゲームの「ドラゴンクエスト」「クロノ・トリガー」など鳥山さんの作品に没頭したことを告白。鳥山さんに憧れたが「真似ようとするも全然うまくいか」なかったと振り返った。作品の中で鳥山さんの作品を“オマージュ”したことを「鳥山先生、とよたろう先生(『ドラゴンボール超』の作者)以上に、ドラゴンボールで飯を食っているワケのわからない奴になりました」と自虐。自身を「積もり積もった消しカスから生まれたネリケシ漫画家」と表現した上で「まるで悟空のような先生の颯爽とした背中を追い続け、消しカスにまみれていこう思います。」と決意。「鳥山先生、本当にありがとうございました。ずっと大好きです」と感謝の言葉を紡いだ。空知氏のコメント全文は以下の通り。

  ◆  ◆

 ドラゴンボール、ドラゴンクエスト、クロノ・トリガー、僕が宿題を放りなげ、寝る間も惜しんで没頭した世界は、思えば全部鳥山先生から生まれたものでした。そしてそのペンに憧れ、真似ようとするも全然うまくいかず、積もり積もった消しカスから生まれたネリケシ漫画家が僕です。

 鳥山先生、僕にたくさんの世界を、漫画の世界を教えてくれてありがとうございました。

 おかげで僕は鳥山先生、とよたろう先生以上に、ドラゴンボールで飯を食っているワケのわからない奴になりました。

 この胸にぽっかり空いた穴は仙豆を食べても塞がる気がしませんが、先生が世界中にバラまいた元気玉の一つを心に携えて、これからも遥か高みにある、まるで悟空のような先生の颯爽とした背中を追い続け、消しカスにまみれていこう思います。

 鳥山先生、本当にありがとうございました。ずっと大好きです。空知英秋

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