万博のリング「世界一のムダな建造物」指摘に維新・馬場代表「何でも一番がいい」実物に登り感激

杉田 康人 杉田 康人
万博会場のリングにタッチする日本維新の会の馬場伸幸代表
万博会場のリングにタッチする日本維新の会の馬場伸幸代表

 「日本維新の会」「教育無償化を実現する会」の国会議員団43人が4日、大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)に建設中の2025年大阪・関西万博会場予定地を視察した。

 建設開始後、党としての視察は初。維新からは馬場伸幸代表(59)、藤田文武幹事長(43)、音喜多駿政調会長(40)らが参加した。議員団は会場に建設中の高さ12メートルの大屋根(リング)の屋上に登り、日本国際博覧会協会(万博協会)の担当者から説明を受けた。

 杉とヒノキでできたリングの支柱に、タッチした馬場氏は「日本の木造技術はなかなかのもの。木造建築に慣れ親しんでいる我々でもすごいと思うのだから、世界の人も驚かれるはず」と太鼓判を押した。これまでは機上から万博会場を見ていたが、建設開始後初めて〝生リング〟に触れた。「木の息吹を感じる。迫力が全然違う。空からではどれほどのスケールかわからなかったが、すごい迫力がある」と、熱を帯びた口調で語った。

 1970年の大阪万博当時、5歳だったという馬場氏は「昭和45年に太陽の塔を見た時のような感動を感じてもらえる。あの時のワクワクドキドキ感を、きょうの段階でも、すでに感じるような空気があった」と振り返る。「完成して子どもたちが大阪・関西万博に来てくれれば、将来に対する夢や希望を持ってワクワクドキドキしてもらえる。そのことを実感したことが一番うれしかった」と、期待をふくらませた。

 総工費350億のリングに、同行した記者団から「世界一のムダな建造物だと言われていますが」と質問が飛んだが、馬場氏は「何でも一番がいいです。ムダにはならない」とかわしていた。

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