立民、山井氏以外にも超ロング演説を準備 米山隆一氏「9番」のフィリバスター要員だったと告白 

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
元新潟県知事で、立憲民主党の米山隆一衆院議員
元新潟県知事で、立憲民主党の米山隆一衆院議員

 立憲民主党の米山隆一衆院議員が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、衆院本会議でのフィリバスターの準備をしていたことを明かした。同党が小野寺五典衆院予算委員長の解任決議案を提出し、山井和則衆院議員が1日午後の衆院本会議で趣旨弁明を2時間54分行った。2024年度予算案の衆院採決を遅らせるためのいわゆる「フィリバスター」(議事妨害)とみられ、衆院本会議での演説としては最長となった。

 国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長は1日の定例会見で、山井氏のフィリバスターについては「こんな昭和の政治をやっていると、潮目が変わっちゃうよね」とかえって野党に対する逆風になりかねないと強い口調で批判していた。異例の土曜審議となったが、予算案は2日の衆院本会議で通過。国民・玉木雄一郎代表は「結局、本日の採決で合意するなら昨日の長演説と財務大臣不信任案は不要でした。大事な局面なのに中途半端。」とXにポストした。

 玉木氏のポストを引用したジャーナリスト・今野忍氏が「この中途半端な1日の抵抗で立憲は何を得たのか?」と疑問を提示。これに米山氏は「そうですか?あのフィリバスターは山井議員だけではなく私も9番バッター位で3時間の原稿を用意していました。」と立民が山井氏以外にも、米山氏を含む“フィリバスター要員”を準備していたことを告白。「私は人情噺スタイルではなく『不信任案にご賛同頂く為に政策・立法事実の基礎から解説致します』という『講義スタイル』ですが、山井議員程ではないにせよ楽しんで頂けたのでは?と思います」とコメントした。

 立民がさまざまな手を用意していたからこそ「自民党からも一定の妥協を引き出せた」と説明。「逆に言うなら、それだけの努力をして、得られるのはあそこまでだという事です。皆さん気軽に『やるなら徹底抗戦しろ!』と言いますが、多数決ですべてが決まる国会で、259人いる自民党に、96人の立憲民主党が挑むのは容易な事ではなく、私は出来る限りで最大の努力をし、得られるものを得たと思います」とフィリバスターが無駄な時間ではなかったと強調した。

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