国民民主党の榛葉賀津也幹事長(56)が12日、都内で行われた党大会で「ある政党の方が、考え方を改めるなら一緒になってもいいと言われました。大きなお世話です」と述べ、立憲民主党の岡田克也幹事長(70)が国民民主党との合流に意欲を示したことをけん制した。
ガソリン税の一部を軽減するトリガー条項の凍結解除に向けた協議に向け、岡田氏は10日、沖縄市で記者団に、ガソリン税の一部「考え方を改めて野党がまとまっていくべきだと考えるなら、懐深く対応していきたい」と強調。11日放送のBSテレ東の番組でも「国民民主党と立憲民主党は大きな塊になるべきだと。もう1回私は大きな塊を目指したい」と話した。
榛葉氏は「そういう上から目線の政党ではなくて、今苦しんでいるひとりひとりと同じ目線で下から、下から政治を掘り起こしていきたい」と述べた。立民の泉健太代表(49)が提唱するミッション(使命)型内閣についても「絵に描いた餅だと思います」と指摘した。
榛葉氏はさらに「我々も、民主党政権を失敗させた大きな反省があるはずです。なぜ民主党が壊れたのか。それは、沖縄における安全保障政策。一部の政治家たちが真っ先に離脱していった。そこから民主党が崩れかけたんです。エネルギー、憲法、安全保障といった、国家の基本政策を共有せず、選挙のために勝てる政治をやればいいというのは、国民に対する愚弄だと思う」と語気を強めた。