立憲民主党の泉健太代表(49)が9日、国会内での定例会見で、国民民主党がガソリン税の一部を軽減するトリガー条項の凍結解除をめぐる自民党、公明党との3党協議から離脱したことについて「玉木代表とは、トリガーについてもう自公がやらないということであれば、一緒に法案を出すということも考えたい」と述べた。
来週にも、国民民主党の玉木雄一郎代表(54)と「何らかの機会をつくって、協議をしたいなと思います」と、協議する用意があるとした。
泉氏は「玉木代表とすれば、まさに政治生命をかけてと言って取り組んできたことなので、極めて不本意だと思います」と心情を察した。
玉木氏とも、3党協議からの離脱表明後に話をしたことを明かし「怒ってました。協議の中身以前に、自民党の側の体制が裏金問題でぐちゃぐちゃになって、岸田総理も裏金対応で精いっぱいになってしまった。これでは国民生活がいつよくなるかわからない。信頼に値しないということで、離脱をするということだった。その通りだと思いました」と振り返った。
特定の政策で他の野党と連携する「ミッション型内閣」を提唱する泉氏は「私からは、それであればミッション型内閣で、このトリガー凍結解除を一緒にやりましょうということをお話ししているところ。ミッション型内閣っていうのは、今後さらに、さまざまなやりとりをしていきたい」と強調した。
トリガー凍結解除に政治生命を賭けると明言した玉木氏に、たもとを分かった教育無償化を実現する会の前原誠司代表(61)は「玉木雄一郎代表は何らかのけじめは必要ではないか」と、代表続投を疑問視した。泉氏は「前原氏が厳しい見解を示されているということも聞いている。確かにこれまで補正予算案に賛成したりですとか。本当に自民党や公明党と縁を切って、立憲民主党や他の野党と連携をする覚悟、決意がどこまであるのかということにさまざまな意見がある」と、国民民主党の姿勢をうかがう。
泉氏は「国民民主党に対して、このトリガーはむしろミッション型内閣で一緒にやるべきだと言ってきました。自民党にすり寄るなんてことはせずに、明確に新しい政権を作ろうと、それぞれの政党の持てる力を発揮していこうというようなところで、ぜひ一緒にやっていこうじゃないかという考え方を持っているところ」と、連携を重ねて呼びかけた。