石川佳純さん 苦闘中の車運転免許が仮免段階に「1日5時間ぐらい教習所(笑)」あふれる卓球愛も激白

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 副賞の白熊のぬいぐるみを手にほほ笑む石川さん
 副賞の白熊のぬいぐるみを手にほほ笑む石川さん

 デイリースポーツ制定「2023年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が8日、東京・内幸町の日本プレスセンタービルで行われた。卓球女子団体の五輪3大会連続メダリストで、昨年5月に現役を引退した石川佳純さん(30)=全農=と、昨年11月の男子ゴルフツアー「ダンロップ・フェニックス」で、史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げた杉浦悠太(22)=日大=が受賞し、喜びを語った。

 ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながら、明るい笑顔を振りまいた。石川さんは、卓球界では2021年東京五輪混合ダブルス金メダルの水谷隼さんに続く受賞に「とても光栄。小さい頃からたくさんの方に見ていただいて、応援してもらった。すごくパワーをもらうことができて、充実した選手生活を過ごすことができた」と、感謝を込めてスピーチした。

 小学1年から競技を開始。6年時に出場した全日本選手権では、シニアの部で勝利を挙げ「愛ちゃん2世」として注目を浴びた。14歳で日本代表入りし、そこからはエースとして卓球界をけん引した。五輪では初出場の12年ロンドン大会から、東京五輪まで3大会連続で団体メダルを獲得。17年世界選手権混合ダブルスでは、日本勢48年ぶりの世界一に輝いた。

 「7歳から競技を始めて23年間、本当に充実した濃い時間。自分の夢や目標に向かって夢中になった時間だった」

 23年5月に競技生活に別れを告げ、現在はテレビ出演、卓球の魅力や現役時代の感謝を伝える「石川佳純47都道府県サンクスツアー」など、多岐にわたって活動している。苦戦していた自動車教習所は、仮免許の取得まで進んだと明かし「大変でしたよ!久しぶりのテスト勉強(笑)。1日で5時間ぐらい教習所にいました」と苦笑いしつつ、プライベート面での充実感も漂わせた。

 今後の一番の目標は、同サンクスツアーの完走。今年はパリ五輪が開催され、選手にとっては勝負の1年が訪れるものの、石川さんもまた違う形で卓球に関わり、魅力を伝えていく。サンクスツアーは2年以内の全国制覇を目指し、残りは30カ所になった。「子どもの笑顔だったり、『楽しかった』と言っている姿を見て、卓球に出会えて良かったと思う」。あふれる卓球愛を胸に、これからも新たなステージで活躍していく。

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