泉房穂氏、小渕優子氏が裏金議員の聴取担当に「調査される側」と指摘「ドリルで証拠隠滅を図りながら…」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
泉房穂氏
泉房穂氏

 兵庫県明石市の前市長で弁護士の泉房穂氏が7日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、2日に開始した党所属の裏金議員への聞き取り調査で、党執行部6人の1人として小渕優子選対委員長が聴取を担当していることについて「国民の多くは〝調査される側〟の方だと、今も認識しているように思う」と指摘した。

 泉氏はこの日、テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。裏金問題で自民党が所属議員へアンケート調査を開始したが、質問が「政治資金収支報告書に記載すべきであった収入の記載漏れがありましたか?」「あった場合は過去5年間の記載漏れ金額をご記入ください」の2問のみだったことに「びっくりしました。調査にすらなってない」と指摘。泉氏は「調査は誰がするのか」という焦点を挙げ、「当然主体は第三者。小渕選対委員長が、説明責任を問われている方が何を質問するんですか?」と第三者を中心とした調査を訴えた。

 泉氏は番組での自身の発言を踏まえてXに連続投稿。「『政治刷新本部』のメンバーが、〝刷新されてしかるべき側〟の方々だったのと同じように、今回の自民党の調査を担当するのは、〝調査をされてしかるべき側〟の方々。小渕優子選対委員長って、国民の多くは〝調査される側〟の方だと、今も認識しているように思う…」と見解をつづった。

 国民の多くが小渕氏を「調査される側の方」と認識しているという指摘は、2014年、第2次安倍政権の経産相だった小渕氏が収支報告書への虚偽記載が発覚した際に、会計記録の入ったパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていた状態で見つかり、証拠隠滅を図った疑いが報じられたことを指す。この事件を機に小渕氏は「ドリル優子」と称されることになった。泉氏の投稿を受け、フォロワーからは「聞き取り調査担当にドリル優子とはもはやコントです」「身内が身内を調査するなんて、ありえない」といった声が続いた。

 さらに、同氏は、4日投開票の前橋市長選挙で自民党推薦の現職・山本龍氏が敗れたものの、同日の京都市長選挙では自民党推薦の松井孝治氏が当選し、小渕氏が「今後の弾みになる」と発言したことについても言及した。

 泉氏は「小渕選対委員長のコメントがビックリするような内容。地元群馬の前橋市長選で、父親の元秘書の現職市長がボロ負けしたにもかかわらず、『気を引き締める』ではなく、『弾みになる』とのコメント。ドリルで証拠隠滅を図りながら、特別扱いで大抜擢される方の感性は、一般国民には、理解不能だ…」と投稿した。

 その上で、泉氏は裏金議員の調査に向け、Xで「私に関しては、第三者機関の委員についての正式オファーがあれば、お受けすることはやぶさかではありません。他のメンバーについては特に気にしません。自民党の皆さん、オファー、お待ちしております…」と名乗りを上げた。

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