日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が24日、国会内での定例会見で、元大阪府知事の橋下徹氏(54)がテレビ番組で2025年の大阪・関西万博について能登半島地震にからめて「被災地支援に支障が出るなら万博の中止、延期も考えるべき」などと発言したことに触れた。
藤田氏は「直接的にこれだけ悪影響が出るんだということを検証して、本当に相当復興の足を引っ張るんだという事実が明らかになった場合、例えば延期をするとか中止をするとかいうオプションを全く閉ざすべきではない」と述べた。
その上で「現行で言うと、通常通りしっかり頑張って行こうということ」として2025年の万博開催や被災地の復興に支障はないとの考えを示した。
藤田氏は「復興支援の建築関係もそうだし、人の手配やさまざまな要素がある。建築資材の価格の問題にどれぐらい直接的に影響するのか。そこまでの大きな影響があるのかということの議論が前提にある」として「最悪の事態は、もちろん否定するものではない」と説明した。
能登半島地震の発生で、万博の中止や延期論も一部で強まる。藤田氏は「震災があって、確かに気持ち的にも本当にいろんな華美なことを控えようとか国民心理も国民性としてある」としながらも「支障のないところについては復興支援としても、しっかり経済を回していくこともひとつ。バランスだと思う。ロジックなく、または証拠無く、こんな時期だから万博やめようとかいうのはちょっと暴論」と反論した。
藤田氏は「たぶん橋下徹さんは、僕が話をするのと同じロジック」と強調した。
橋下氏は、18日放送のカンテレの番組で「何でもかんでも万博を絶対やれということではないと思います。優先順位とすれば、被災地支援です。ただ、今の段階で万博の工事をすべてやめる必要はなく、工事は進めながら、いよいよ人員もお金も足りないということになれば、その時に万博の中止・延期ということも、考えないといけないと思いますよ」と話した。「でもそれは最後の判断で、いまの段階でまだやめる必要はない」と見解を示していた、