タレントのスマイリーキクチが11日、ネット上での言葉について「他人の投稿を基準にしないで。」と呼びかけた。
キクチは「性暴力を振るったと疑われた芸人を責めるのも、被害を訴えた女性を責めるのも、週刊誌の思うツボ。目的は正義ではなく利益ですよ。」と指摘。「今は他人の投稿を基準にしないで。『同じ考えだからここまでは書いていい』という解釈は必ず暴走します。」と安易な思いでSNSに投稿することが過激化につながると警鐘を鳴らした。さらに「善悪をジャッジするのはSNSの閲覧数でも世間でもなく“裁判所”。」と自己判断で悪者を決めつけるのではなく、冷静に事態を見守るよう呼びかけた。
キクチは9日のXで、性加害疑惑を報じられたダウンタウン・松本人志が、法的措置を理由に当面の間、芸能活動を休止することを発表したニュースを引用。「情報化社会でユーザーが1番求めているのは真実より叩くネタ。わざわざお金を払ってまで欲している。」と指摘した。さらに「その情報がどれだけ有益なのか?5年後10年後にどれだけ役に立つのか?」と疑問を投げかけた。さらに「私刑は娯楽の一種なんだ。ネットリンチは残酷ショー。何の証拠もないのに“コイツは悪人”と決めつけた人間ほど恐ろしいものはない。」と思いをつづった。キクチは過去に殺人事件の関係者だったというデマをネットで拡散され、約10年、誹謗中傷に苦しんだ体験を持っている。