映画『スピード・レーサー』『さらば、ベルリン』などでといった映画への出演で知られたドイツ出身俳優クリスチャン・オリヴァーさんが4日、カリブ海での小型機墜落事故で死去した。51歳だった。
クリスチャンと娘のマディタちゃん(10)とアニックちゃん(12)を乗せた飛行機は、セントビンセント・グレナディーンのベキア島の空港から近隣のセントルシアに向かう途中「離陸間もなく機体でトラブルが発生し、海に墜落した」と地元当局は声明を発表している。地元の漁師やダイバーを始め、同国の沿岸警備隊も救助に駆け付けたものの、パイロットのロバート・サックスやクリスチャン、そして娘たちが遺体で発見されたという。
クリスチャンは、最後となった映画『フォーエヴァー・ホールド・ユア・ピース』の撮影を先月20日に終えたばかりだった。同作の監督を務めたニック・ライオンは、撮影最終日にクリスチャンと撮影した写真をインスタグラムに投稿、追悼の言葉をこう綴っている。「これは僕達が一緒に作った5作目の映画だ。クリスチャンと私がこの映画を製作し、これが撮影の最終日。僕達は長い間映画を一緒に製作することを話してきたが、遂に実現したんだ!クリスチャン、素晴らしい同僚、俳優、友人でいてくれてありがとう」また、クリスチャンのポートレートを投稿し「友のクリスチャン・オリヴァー、安らかに」とだけキャプションを付けている。
一方でクリスチャンは元旦にビーチで撮影した写真を投稿、2024年を楽しみにしていると綴っていた。