オスカー女優のジョディ・フォスター(61)は12歳の時、マーティン・スコセッシ監督と俳優ロバート・デ・ニーロに「怖がられた」という。わずか3歳で俳優のキャリアをスタートさせたジョディだが、映画『タクシードライバー』の撮影中は、スコセッシ監督、そして監督作品の常連であるデ・ニーロもジョディを「どう扱ったらいいのか」わからなかったようだったと回想した。
W誌の取材でジョディは、「マーティン・スコセッシ監督と初めて仕事をしたのは、私が10歳くらいの時で、『アリスの恋』だった」「12歳の頃には、ロバートやスコセッシ監督よりも多くの映画に出演していた。間違いなく私のこと怖がっていたわ。『この12歳をどう扱ったらいいんだ?』ってね」「私は、(コルクで出来たソールの)コーキーズとかなんとかいうプラットフォームの靴を履いていたわ」と話した。
10代後半から20代前半にかけて仕事に苦労したジョディは、母親から40歳になるまでにキャリアは「終わる」と警告されたため、それでも仕事を引き受け続けていたという。「一番大きな転換期は、若者から大学に入り、大人の俳優になることだった」「16歳から22歳の間にやった仕事、それが一番大変な時期だった」「でも母が、『40歳になる頃には、キャリアは終わりもう二度と働けなくなるから、今できる限り働いておきなさい』っていつもいってたわ」
さらに50代はキャリアの中で「厄介な」時期だったと語ったが、60代になった今の状況にこれ以上ないほど満足しているという。「今が一番忙しいわ。特に女優にとって50代は厄介なもの。みんなどう扱ったらいいのかわからないし自身でもよくわからなかったりするから」「世界の中で自分の存在意義が何なのか、まったくわからなくなる。過去の自分、かつての自分と張り合おうとしてしまう」
「そして60代になると突然、完璧なことが起こるの。それは60代になると、50代に気にしていたことがどうでもよくなってくる」「自分の時間ではないとわかっているため他の人をサポートできるようになる。賢くなるのはとても楽しいことよ」