名優デ・ニーロ、法廷で元従業員の女性に「恥を知れ」と叫ぶ 性差別による不当な扱いを全面否定

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ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デ・ニーロ

 俳優ロバート・デ・ニーロ(80)が、元従業員の女性から性別による不当な扱いを受けたとして訴えられている裁判で、ニューヨークの法廷で31日に2回目の証言を行い、その女性を「甘やかされたクソガキ」と表現したことを認めた。

 デ・ニーロの個人秘書として働き始め、最終的にはデ・ニーロの製作会社の副社長になった後、辞職したグラハム・チェイス・ロビンソンさんによる訴訟。大切なミーティングを前に起こしてくれなかったことでロビンソンさんに怒鳴ったかと判事から尋ねられたデ・ニーロは、ロビンソンさんを激しく叱りつけ、「不機嫌」「ぶっきらぼう」「甘やかされたクソガキ」と呼んだことを認めたものの、「声を荒げたが、叫んではいない。それに異議を唱えるだって?私はそんなことはしない」として、怒鳴ったことに関しては否定した。

 しかし今回の証言では、デ・ニーロが数回声を荒げる場面があった。別の男性社員と平等に給与が支払われていなかったという訴えに対して「彼女が俺を捕まえようとしている全ての小さなことはナンセンスだ!恥を知れ、チェイス・ロビンソン」と叫んでいた。また女性であることから差別されたという訴えに対しては「馬鹿げている」と否定した。

 またデ・ニーロは、恋人のティファニー・チェンさんが、ロビンソンさんに対し「無礼なことを言った」可能性を認めたものの、先にロビンソンさんの方が無礼な行動をとったからであって、許容範囲だと説明した。

 ロビンソンさんとの法廷闘争は2019年8月、デ・ニーロの製作会社カナル・プロダクションズが、会社の資金を私用に使い込んだとしてロビンソンさんに600万ドル(約9億円)の損害賠償を求めたことから始まり、それに対しロビンソンさんが、職場におけるセクハラと性差別による不当な扱いで1200万ドル(約18億円)の損害賠償を求める反訴を起こしていた。

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