カレーの写真を見ると、痛み止めの効果がある可能性が出てきた。
中国の研究者らが、27人のボランティアを対象にカレーやヌードルなどスパイシーな食べ物の写真とフルーツやハンバーガー、チョコといったノンスパイシーな食べ物の写真をそれぞれ見せ、微量の電気ショックを与える実験を実施。感じた痛みの程度を被験者に尋ねたところ、スパイシーな食べ物の写真を見せた時には同量の電気ショックを与えても、その不快感が弱まるという結果が得られた。
重慶師範大学の研究者は、「今回の結果は、スパイシーな食べ物の写真がノンスパイシーなそれと比べて、強い痛みを伴う刺激体験が和らぐことを示唆しています」と説明。慢性的な痛みを患う人々に応用するため、さらなる研究が必要だと続けた。