「身長何センチですか?」撮影者から質問攻めにあったコスプレイヤーが30日、世界一の同人誌即売会コミックマーケット103(東京ビッグサイト)に登場した。大リーグで今季MVPに輝き、来季はエンゼルスから10年総額7億ドル(約1015億円)の巨額契約を結んだドジャースに移籍する大谷翔平。そのエンゼルス時代、背番号17のユニホーム姿で登場したショータニサン17Aさん(@shotani17A)に、多くのカメラが向けられた。
ショータニサン17Aさんは初のコミケ参加。「アニメのコスプレではないので、受け入れてもらえるか少し不安だったけれど、実際にやってみたら話しかけてもらって嬉しかったです」と喜んだ。単にユニホームを着ただけではない。身長192センチ、体重110キロ、分厚い胸板と、はち切れるほどの太ももが説得力を高めた。
団体競技で国体ベスト4に輝いた経験を持つスポーツマン。今年のWBC、そのドキュメンタリー映画で大谷に憧れた。「自分の身長、体重が大谷翔平選手とほぼ同じ体型だったから」とモチーフが固まり、10月下旬に東京・池袋で行われたハロウィンイベントでコスプレデビューを果たした。家族連れから「家の子と一緒に撮ってもらえませんか?」と撮影を求められた際、「私は大谷選手のコスプレをするだけですが、周りの人から向けられる期待や信頼を体感しました」と、活動にやりがいを感じた。
努力を重ねた。今年8月から本格的にジム通いを開始し、現在は週5日汗を流す。「大谷選手がデッドリフトを220キロ上げると聞き、それを目標にやっています。8月は110キロでしたが、現在は180キロまで上げられます」と太ももをさすった。ナチュラルな〝肉体コスプレ〟は、顔のメイク、小道具、コスプレ用品などとは異なる魅力を放っている。
ドジャースでプレーする大谷の来季を「これからも応援します!」と言い切ったショータニサン17Aさん。自身の目標を「夢や希望を与えられる人になりたい」と実直に語っていた。