テニスボールを打つ音に不安を和らげる効果があることが分かってきた。ラケットがボールを叩く音は、慢性不安症を患う人々のストレスレベルを最大50%も減少させるという。
中国の西華師範大学の研究によると、ラケットがボールを打つ周波数やその他の特性が人間の脳を落ち着かせ、そのリズムはポピュラー音楽のビートに匹敵するそうだ。
今回の研究では慢性不安症を抱える100人を対象に、グループを2つに分け、1つのグループにテニスの音を5分間聴かせ、その後ストレスレベルを測定。コントロールグループは症状が同じだったのに対して、テニスの音を聴いたグループはストレスレベルが有意に減少する結果となった。
研究者らは、テニスの一定したリズムが、次に来る音を脳に予想させ、安心の感覚が形成されると説明している。