ヘンリー王子夫妻が設立した財団アーチウェル・ファウンデーションへの寄付が激減した。2022年の納税申告書によると、昨年の財団は2人の寄付者から、それぞれ79万5210ポンド(約1億4500万円)を受け取っただけで、2021年には約1030万ポンド(約18億7000万円)を受け取っていたことから、寄付額の減少が約870万ポンド(約15億8000万円)となっていることが明らかになった。
アーチウェル・ファウンデーションは、財団が初年に多くの寄付金を受け取ることは良くあることで、それらの寄付は長い期間に渡り使われてゆくと説明。昨年は今年開始した取り組みの準備に焦点を当てていたとした上で「アーチウェル・ファウンデーションは、このような成功を収められた年に感謝していますし、2024年に継続して成長してゆくことを楽しみにしています」とコメントしている。
収支報告書によると、財団の寄付や投資収入を含む2022年の収入159万4437ポンド(約2億9000万円)に対し、支出が213万795ポンド(約3億8800万円)だったことから、53万6357ポンド(約9800万円)の赤字となっている。財団は、5人のスタッフを雇っており、昨年の給与総額は50万9285ポンド(約9300万円)だった。
また申告書には、夫妻は財団のディレクターであるにも関わらず、財団では週1時間しか働いていないことも記されている。