女優エミリー・ブラント(40)が、『プラダを着た悪魔』を「人生を変えた」映画と称賛した。エミリー・チャールトン役を演じたエミリーは、2006年に公開された映画が、今でも人気を集めていることに驚いているという。
共演の女優アン・ハサウェイとバラエティ誌の『アクターズ・オン・アクターズ』で対談したエミリーは振り返った。「あの映画では、ただ喜びの爆弾のような時間を過ごしたわ。あんな風になるとは誰も思っていなかったんじゃないかしら。毎週言われていたわよ。私の人生を変えた映画になるって」
ファッション業界を舞台にした映画内で、アン演じるアンドレア・サックスに意地悪だったとして、「いつも笑っちゃうんだけど、私はあの映画の大部分であなたにとても意地悪だった。そしてあなたの美しく、すこし当惑した小さな顔」と続けた。
一方でアンは当時、エミリーやメリル・ストリープ、スタンリー・トゥッチのアドリブ能力に感銘を受けたとして「メリルが、その場で18の違う台詞を思いついていたのを覚えているわ。スタンリー・トゥッチも同じだった。そしてあなた。私は、『なぜみんなそんなにうまいの?』ってなっている幼稚園児のようだったわ」
またアンは、『オッペンハイマー』で、キリアン・マーフィ演じるJ・ロバート・オッペンハイマーの妻キティことキャサリン・オッペンハイマー役を務めたエミリーの演技を称賛。「『オッペンハイマー』では、言葉を失ったわ。あなたはとても素晴らしかった。とても誇りにに思ったわ」「このキティというキャラクターは、あなたととても違う。彼女は失われてゆく星のよう。キティは人生の中で縮小してゆくの。それに向かって開くのではなくてね。そして遂に開いた時には、彼女が共にしてきた痛みと侮辱に気が付くのよ」と語っていた。