韓国のサバイバルオーディション番組「少年ファンタジー」から誕生したボーイズグループ、FANTASY BOYS(ファンタジーボーイズ)のマネジメントを請け負うファンキースタジオは11日、法的争い中であるユ・ジュンウォンに対して歩み寄りの姿勢を見せたが返答がなかったため、引き続き法的対応を続けていく方針であることが、韓国メディアにより報じられた。
ファンキースタジオの法律代理人、イ・ユンサン弁護士は韓国メディア日刊スポーツの取材に応じ「ファンキースタジオはユ・ジュンウォンに歩み寄り、6日までに戻ってくるよう提示したが応答がない」と明かし「制作会社がギリギリまで配慮したが相手が無反応を貫いたため、仕方なく訴訟を続ける計画だ」と言及した。
ユ・ジュンウォンはFANTASY BOYSに1位で選ばれながらも、デビュー前に行われた活動時について「息子が差別対応された」と実母が抗議、ジュンウォン自身もインスタグラムで所属事務所との付属合意書を公開するなどの争う姿勢を見せ、正式デビュー前にグループを離脱した。
対するファンキースタジオもユ・ジュンウォンを相手取り、30億ウォン(約3億円)の損害賠償請求訴訟を提起、裁判所はこのファンキースタジオの主張を聞き入れた。
11月24日、ソウル西部地方裁判所 第21民事部は、ユ・ジュンウォンがファンキースタジオを相手取り提起した、専属契約効力停止仮処分の申請を棄却。裁判所は「これまでに提出された資料だけでは、ファンキースタジオがユ・ジュンウォンに対して無理な要求をしたり、そのために信頼を損なったりという程度には至らない」と判断している。またこれにより、ユ・ジュンウォンは訴訟費用全てと、相手側の弁護士費用を負担することに。
以降、ファンキースタジオは「もしユ・ジュンウォン本人が公式に謝罪を表明し、積極的な姿勢で活動に取り組むとした場合は、再びFANTASY BOYSメンバーとして受け入れる意向がある」とコメントし、7日午前0時まで返答するよう要請していた。
しかしユ・ジュンウォンサイドは反応せず、法的攻防を継続する様相だ。まだ弁論期日は決まっていないが、早ければ年末に訴訟が行われる予定で、判決が確定した場合は韓国芸能マネジメント協会などの判断も続くとみられる。
韓国芸能マネジメント協会の、賞罰調整倫理委員会関係者は「もし無断離脱が確認され賞罰委員会に陳情書などが提出されたら、賞罰委員会が開催される」と明かし「該当委員会は、芸能人の活動停止などの結論を出すことが可能で、かつ他関連の機関と協力して強力に処置を取ることができる」と述べた。