俳優ヒュー・グラント(63)が、映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でウンパルンパ役を撮影した際の苦労を語った。英作家ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』に登場するキャラクターの誕生秘話である新作。オレンジ色の小さな紳士を演じているヒューだが、アニメーション化するための撮影過程は「最悪」だったという。
映画の記者会見でヒューは振り返った。「いばらの冠のようだったよ。非常につけ心地の悪いものだった」「それについては文句たらたらだったよ。あれは最悪だったね」
そして、全身で演技するのか、それとも表情だけを必要とされているのか分からなかったことに苛立ちを覚えたそうで、「満足ゆく答えをもらったことはなかったよ。そして率直に言うと、僕が自分の身体を使ってやったことは酷いもので、全てアニメーションに差し替えられたんだ」と説明した。
そんなヒューは、子供が5人いることから、お金のために俳優をやっているとして「(映画出演は)少し嫌なんだけど、僕にはたくさん子供がいるから、お金が必要なんだ」とジョークを飛ばした。
ウンパルンパ役には、小人症の俳優ではなく、ヒューがキャスティングされたことで一部から非難の声があがっていたが、ポール・キング監督は、ダールの表現に忠実に同キャラクターを描こうとしていただけだとして、「ダールは(ウンパルンパを)私の膝を超えない、もしくは中ぐらいの大きさの人形程度だと表現しています」
「1971年の映画で使われた、緑の髪とオレンジ色の肌といったあのアイコニックな見た目を使い、ダールが表現したものと融合しようとしました。もし彼らが今日の技術を持っていたらやっていたであろう方法で」とBBCニュースに語っていた。