ヒゲペンギンは、毎日1万回もうたた寝をしていることが分かった。南極大陸に生息するヒゲペンギンは約4秒のうたた寝を繰り返し、毎日合計11時間以上も眠るという。
天敵から卵や子供たちを守る必要があるため、短時間の「マイクロスリープ」を駆使して警戒を怠ることなく、十分な休息を取ることを可能にしているという。
リヨン神経科学研究センターと韓国極地研究所の研究者らがサイエンス誌に発表した。「野生のヒゲペンギンの海ならびに、卵の捕食者や他のペンギンからの攻撃にさらされる南極大陸で巣を作っている時の睡眠について調査しました」「このペンギンは1日に1万回以上も寝ます。半分、半脳の徐波睡眠を平均僅か4秒続けるのです。それが蓄積することで左右それぞれの脳のために11時間以上寝る結果となります」
「十分な繁殖を成功させているペンギンたちのマイクロスリープの活用は、睡眠の効果が段階的に増していくことを示唆しています」