引っ越しするときに嫌な思いをしたことはあると思います。株式会社AlbaLinkはこのほど、賃貸物件の退去時にトラブルを経験したことがある20代以上の男女304人を対象に「賃貸物件退去時のトラブルに関する意識調査」を実施した。
賃貸物件を退去する際に起きたトラブルで最も多かったのは「室内の傷・汚れを指摘された」(104人)だった。さらに、2位「元々あった傷・汚れを指摘された」(66人)、3位「経年劣化の傷・汚れを指摘された」(29人)と、傷・汚れに関する回答が続き、合算すると約6割超を占めた。
1位の回答者からは「子どもがふすまに落書きしていたため、請求されることはわかっていました。『すべてが汚い』と言われました」(30代女性)、「壁にヒビが入っていたので修繕費を請求された」(40代男性)、「カーペットにへこんだ部分があったので、交換費用を請求された」(50代男性)などの経験談が寄せられた。
続いて、賃貸物件を退去する際に起きたトラブルに対してどのように対処したかを聞いたところ、1位は「請求額通り払った」(111人)で、3割以上の人は不満をもちつつも請求通りに支払っていることがわかった。一方、2位は「交渉・抗議して支払わなかった」(54人)で、納得できずに交渉・抗議した人も一定数いた。
「請求額通り払った」人からは、「大きな額ではなかったので支払いました」(20代男性)、「敷金では足りず、20万~30万円ほど上乗せして請求された通りの金額を支払いました。言われるがまま支払ってしまい、10年以上経過した今思い出しても悔しいです」(30代女性)、「当日現金一括で支払った。時間がないのと知識がないのとで、言われた通りの金額を渡した」(50代男性)などの回答が寄せられた。同調査の担当者は「修繕費を請求された場合は、本当に払うべきお金か、修繕費の額は適切かを冷静に考えたいですね」とした。