立憲民主党の米山隆一衆院議員が3日までにX(旧ツイッター)を更新。2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき(西村博之氏)が自民党安倍派の〝裏金づくり〟疑惑に言及したX投稿内の表現を訂正し、返す刀で、元大阪市長・橋下徹氏の同投稿への見解にも〝ダメ出し〟した。
ひろゆき氏は、安倍派(清和政策研究会)の政治資金収支報告書に記載されたパーティー収入が昨年までの5年間で計約6億6千万円となり、議員側に還流させるキックバック分は裏金になった疑いもあり、実際のパーティー収入は8億円前後に膨らむ可能性があるという報道を引用。「政治家は税金払わなくてもいい仕組みをちゃんと作る。 政治家が法律を作るんだから、抜け道はちゃんと作っておくよね、、、という合法なお話」と見解をつづっていた。
ひろゆき氏が皮肉も込めたと思われる「合法」表現に対し、米山氏は2日付のX投稿で「政治資金規正法違反であり合法ではありません。それ故任意聴取の捜査が為されており、場合によっては逮捕者も出るのではないかと永田町では噂されています。税金とは基本別の話です」と指摘。さらに「何かと情報が不正確なのは、もう仕方ないんでしょうが…」と付け加えた。
確かに、ひろゆき氏が引用した報道には「東京地検特捜部は裏金づくりが長年にわたり常態化していたとみて捜査しており、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いでの立件を視野に、派閥の事務担当者らに任意で事情聴取を進めている」と記されている。
米山氏の投稿に対し、フォロワーからは「鵜呑みにする人が多いからこういったフォローは大事」「わざわざ訂正してくれる人がやっと現れた」などと同氏を評価する声のほか、「不正解でも情報を出して問題にしてる」とひろゆき氏の投稿に意義を見いだす意見や、「ひろゆきが注目を集めて、米山さんが正確な情報に修正する。みんなが政治に興味を持つという点で良い役割分担です」「ひろゆきが何か問題提起 →米山さんがひろゆきの指摘内容の不備を突っ込む →結果それがダメ押しになるみたいなコンビ芸になっていったりして」「最早、コンビ芸になってませんか?」といった視点もあった。
一方、ひろゆき氏の投稿に対し、橋下氏は2日付Xに「これは抜け道でもなんでもなくて、完全な法律違反。問題はペナルティが緩すぎることと、国税のような調査機関がないこと。そもそも非課税って、国会議員はどれだけの特権階級なのか。こんなことをやっても年間150億円を超える政党交付金を受ける。国民は本気で怒らないとあかん」と投稿した。
それに対し、米山氏は3日に更新したXで「政治資金規正法違反は兎も角、政治資金は政治団体に対して『政治に使って下さい』としてなされる寄付で、政治団体や政治家個人の収入ではないので、課税されないから『特権階級』という批判は筋違いでしょう」とツッコミを入れた。