2023年にX(旧・ツイッター)で最もつぶやかれたフレーズを決める「SNS流行語大賞 2023」が28日に発表され、大賞は「かわちい」に決定。TikTokやYouTubeなどを発祥とする流行語が上位を席巻する中、5位には阪神タイガースの岡田彰布監督が口にし続けた、優勝を意味するワード「アレ(A.R.E.)」がランクインした。
同賞は総合ネットセキュリティー企業「イー・ガーディアン」がXで広くつぶやかれたワードを独自調査し、その年に最も多く投稿された(バズった)ワードを表彰する。(調査期間:23年1月1日~10月31日)
調査の結果、今年最もバズったワードは「かわちい」に決定した。「かわいい」を意味する言葉で、コーデ紹介系動画クリエイター・Sleepy boyがTikTokに投稿した動画が発祥とされる。さまざまなクリエイターに波及し「この○○が、かわちい」というフレーズを使うようになったことで、Z世代を中心に流行し、日常的に使われるようになったと考えられる。Xではアイドルやキャラクターなどの“推し”や動物に対して使われる場面が多く見られ、年間で約369万件も投稿された。
2位には「スイカゲーム」がランクイン。Nintendo Switchのパズル系ゲームで、リリース自体は2年前だが今年9月にゲーム実況者による配信がきっかけで人気が爆発。下半期から話題になったにもかかわらず、180万件以上の話題量を記録した。
3位はYukopiの楽曲「強風オールバック」のワンフレーズから流行した「○○した瞬間、終わったわ」、4位は「尊い」を意味する「てぇてぇ」。5位には阪神・岡田監督が口にし続けた「アレ」がランクインした。優勝という言葉を「アレ」と表現する独特の言い回しがファンだけでなく日本中のトレンドに。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一も相まって盛り上がりを見せた。
昨年は1位「〇〇ってコト!?」(ちいかわ)、2位「#silent」、3位「#ちむどんどん」と漫画やテレビドラマ関連が上位を占めたが、今年はさまざまな媒体で盛り上がりが分かれる結果に。同社のSNS分析担当者は「“改変しやすい言葉”や“会話に使いやすい言葉”が広がりやすい傾向」は昨年同様としつつ「テレビやXからだけでなく、TikTokやYouTubeなどさまざまな媒体を発祥とする流行語も見受けられた」と分析した。
「SNS流行語大賞2023」ノミネートワードは以下の通り。
カタイアイス/待ちなさーい!そんなの許さないわ/推しの死/サカバンバスピストン/好ハオ/スカポンタヌキ/ぬくみん/なぁぜなぁぜ/それは流石に嘘だよ/うーたん卒業/Twitterの鳥/てぇてぇ/サイゼリヤ警察/〇〇した瞬間、終わったわ/薩摩ホグワーツ/かわちい/ええと…まず~/もう疲れちゃって全然動けなくてェ…/ひき肉です/シナモンと安田顕のゆるドキ☆数分クッキング/AIに描いてもらった/スイカゲーム/ナートゥ/アレ(阪神)/蛙化現象/My PIKACHU/落ち着いて聞いてください/生首ヘアゴム/(oh!〇〇)カワイイカワイイね/サトシ引退