維新・藤田氏が苦言「プラスで何かかかるような印象」万博に国費837億円〝負担増〟報道に

杉田 康人 杉田 康人
国会内で定例会見に臨んだ日本維新の会・藤田文武幹事長
国会内で定例会見に臨んだ日本維新の会・藤田文武幹事長

 日本維新の会の藤田文武幹事長(42)が29日、国会内での定例会見で、政府が2025年大阪・関西万博をめぐり2350億円の会場建設費(うち国費負担783億円)とは別に約837億円の国費負担が生じるとしたことに「新たに建築費が増大されて、なおかつ800億円以上のものが追加でオンされるというのは誤り。印象悪いですよね。プラスで何かかかるような報道になっている」と苦言を呈した。

 藤田氏は「837億円が新たに追加でかかるんじゃないかっていう報道とか、ご主張を立憲の一部でされているようでありますが、補正予算に組み込まれているもの、組み込まれていないもの、当初予算に入っているものが混在している」と指摘した。

 政府に対しても「全体的に後出しにするんじゃなくて、全体として何にいくらかかる、もし増額があれば理由は何々である、合理的な説明を求めてやっていくことが必要。まとめて合理的な説明をしていくよう心がけていただければ」と求めた。

 万博誘致に取り組んできた維新の役割について、藤田氏は「運営については我々の権限ではないが、機運醸成であるとか、大阪府市にも多くの議員がいるし、首長も我々の仲間。万博がコストをかける以上ちゃんと合理的に使われるかチェック機能を果たすこと」と説明。

 さらに「より多くの経済効果が見込まれるように。新しい経済モデルとして羽ばたいて花開いていくよう、多くの人に関わってもらえるような啓発活動をやっていきたい」とした。

 万博開幕まで500日となる30日は、前売り券の発売がスタートする。藤田氏は「多く先行して購入いただけるという財界の声もある。私も通期パスを予約しようかと思っている」と表明。都内で購入した公式キャラクター・ミャクミャクのぬいぐるみを、子どもへのおみやげとして持って帰ったことを報告し「子どもがミャクミャクの着ぐるみと戯れたらしく(おみやげを)すごく喜んでました。久々に帰って、冷たくあしらわれると思ったら、子どもになついてもらった」と、ミャクミャクの効用をアピールした。

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