スターダムの東京・後楽園ホール大会が28日に行われ、上谷沙弥と林下詩美が復帰戦に臨み、12・2愛知ドルフィンズアリーナ大会でのゴッデス王座挑戦を確実にした。両者はAZMとともに鈴季すず&星来芽依&メーガン・ベーン組と対戦。6人タッグ戦は15分引き分けに終わったものの、リング上で上谷がメーガンに挑戦を直訴し受諾された。
ドロー後のマイク。7月の5★STAR GP開幕戦で左ひじの脱臼・靭帯損傷を負った上谷が「みんな、ただいま。無事復帰することができました」と第一声を繰り出すと、頚椎ヘルニアで9月から欠場していた林下とともにファンの大歓声に包まれた。「メーガンは私がケガをした日に、入れ違いで出てきたわけなんで、因縁がある相手かなと思っている。12・2名古屋でゴッデス王座決定戦、挑戦させてください」と訴えた。舞華とリーグ戦で優勝したメーガンから「お前たちの挑戦、受けてやる」と応じられ、ベルトをかけた大一番出場が確実となった。
明るく華やかな不死鳥と、生え抜きで情熱的な逸材が帰ってきた。先発した上谷は鈴季から「なにが復帰戦だ」とコーナーに押し込められた。メーガンの逆水平とラリアットに表情をゆがめ、星来には左腕を攻められたが飛びつき式ラリアットで切り抜け林下にタッチ。林下はメーガンのパワーに苦しみながらもジャーマンを決め、会場を沸かせた。最後は上谷が鈴季にテキーラショットを許すもカットが入り命拾いし、変形フィッシャーマンホールド固め3連発、変形エメラルドフロウジョンで迫った。時間切れに終わるもトップロープを踏み台にするトペなど、見せ場をつくった。
バックステージで上谷は「私たち欠場前よりさらにパワーアップして帰ってきてるつもりです」と、改めて復活をアピール。林下も「あの2人ベルト持ち歩いてるけど、本格的なチャンピオンではない。スターダムが誇る最強タッグチーム、アフロディーテの出てないタッグリーグに優勝してそんなに喜んでるようじゃ…」と対抗心を燃やし、「ご心配をおかけしたと思いますが、それ以上にアフロディーテへの期待の方が多かった。期待を背負って、あの2人からベルトを取って本物のチャンピオンになります」と意気込んだ。「スターダムに明るい情報をどんどん送っていきます」と誓った。
ゴッデス王座はなつぽい(相棒は安納サオリ)が頸椎ヘルニアで年内復帰が難しいため返上。タッグリーグ覇者の舞華&メーガン組が12・2愛知ドルフィンズアリーナ大会での新王者決定戦出場が決まっており、相手は未定だった。