24年もの伝統を持つ、グローバルK-POPファンが最も注目する年末音楽授賞式「MAMA AWARDS」が、2022年に続き2023年も日本で開催された。
22年は大阪の京セラドームを会場に盛り上がりを見せたが、23年は東京ドームへと舞台を移し開催。「2023 MAMA AWARDS」のため、韓国からK-POPアイドルグループや有名俳優らが、続々と来日した。
「MAMA AWARDS」と言えば、グループを超えたスペシャルなコラボレーションステージが目玉の一つとされているが、今回も例外なく〝レジェンド〟なステージが披露された。
「2023 MAMA AWARDS」1日目の28日、最も大きな歓声を浴びたのはYOSHIKIとK-POPアーティストとのスペシャルステージだった。自身のグランドピアノを前に座るYOSHIKIが、メインステージに登場しピアノに手をかけると、数万人もの観客が一斉にYOSHIKIの奏でる「ENDLESS RAIN」に耳を澄ませた。美しい旋律にうっとりしていると、TOMORROW X TOGETHER(トゥモローバイトゥギャザー)のテヒョンが登場し、歌い始める。予想外の組み合わせに、ファンのどよめきと歓喜の声がうねりを打つ中、ヒュニンカイも後に続いた。
3人に目を奪われるのもつかの間、YOSHIKIに向き合うように座りチェロを演奏しているのは、なんとRIIZE(ライズ)のアントンだった。彼がモニターに大きく映し出されると、会場の興奮度と熱量はさらに上昇。
テヒョンがサビを歌い上げた後には、BOYNEXTDOORのJAEHYUNが、静かな低音でオリジナルのラップを披露し、ZEROBASEONEのハン・ユジンはしなやかなダンスで「ENDLESS RAIN」のメロディーに切なさをより沁みこませるのだった。
最後には多くの合唱隊もステージに並び、大画面に浮かぶ歌詞とともに会場内は大合唱。最後に、ヒュニンカイが胸に突き刺さるような高音で魅了し、まさに〝レジェンド〟なステージを締めくくった。
くしくもこの日、渋谷ではYOSHIKIの取り仕切りでX JAPANベーシスト・HEATHさんのお別れ会「HEATH お別れ会 -献花式 HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony」が行われており、同じ空の下で「ENDLESS RAIN」が奏でられているのだった。