ミュージシャンのYOSHIKIが20日、自身の公式ユーチューブ「YOSHIKI CHANNEL」メンバー限定で新たな動画を配信。X JAPANの盟友HEATHの訃報後、初めての単独インタビューで、改めてHEATHへの思いが語られた。
YOSHIKIは、「何から話せばいいのかわからない」と言葉に詰まりながらも、HEATHの訃報を知った際の状況について、「HIDEや母親が旅立った時と同じで、気が動転してあまり覚えていないけど、ニューヨークのカーネギーホールでのコンサートを終えたばかりのタイミングでマネージャーからの連絡を受けて、急遽、サンフランシスコでの授賞式をキャンセルし日本へ駆けつけた。とりあえずPATAに電話を掛けた。HEATHに会いに日本へ行ったら、HEATHが“すべてをリーダーあるYOSHIKIさんに一任したい”と言っていたと、そして親族の方が“明るく見送ってほしい”と話してくださった。いま僕が床にひれ伏して泣きわめいても何も前に進まない。それならリーダーとして、苦しいけど、いつもの自分でいこうと思った」と、自身の心境を丁寧に語った。
そして、「HEATHが自分の遺影の写真を選んでいたと聞いた。最後まで、HEATHとして最期を迎えたことが衝撃過ぎて、まだ消化できてないし、これからも消化できないんだと思う。HEATHはステージにいるHEATHとして旅立ったんだなと。それならロックに見送ってあげたい」と、涙を流しながらHEATHへの想いを言葉にした。
28日に開催されるHEATHの献花式やメモリアルコンサートについても言及し、「献花式はメモリアルコンサートとは別だと思う。コンサートはどんなに早くても来年の春とか夏だろう。自分がやらなくてはいけないのだろうと思っているけど、どこまでファンのみんなの疑問に答えられるのか分からない。自分だけのことであれば、この身を投げ出して何でもできるけど、色々な事情がある。毎日のように、ファンの皆だけでなく、関係者からも色々と(問い合わせが)来ているけど、物事を整理して、今すごく辛いけど、今年をなんとか乗り切ってから、そのあと時間がもらえるならそこから考えたい」と話した。
「明るく見送ってほしい」というHEATHの思いを受け、番組後半では、この日誕生日を迎えたYOSHIKIのバースデーサプライズが行われた。番組スタッフからのプレゼントとして贈られた巨大な誕生日ケーキには、今年9月にYOSHIKIが成し遂げた、TCLチャイニーズ・シアター(アメリカ・ロサンゼルス)の手形・足形の刻印をかたどったクッキーが添えられており、YOSHIKIも嬉しそうな表情を見せる。
巨大な誕生日ケーキと明るくセルフィーを撮ったYOSHIKIは、蝋燭を吹き消す前に祈る願いについて「まずはインスタグラムをフォローしてほしい」と冗談を述べつつ、蝋燭を消す前には、真剣な表情を見せ、「みんなが健康で幸せであってほしい」「僕と関わった人たちみんな幸せになってほしい」と心からの願いを口にした。
さらに、YOSHIKIの誕生日を祝福するために、クラウス・マイネ(スコーピオンズ)や、トラヴィス・ペイン(マイケル・ジャクソン THIS IS IT 振付師)、ひろゆき(「2ちゃんねる」創始者/実業家)、 DAIGO(BREAKERZ/シンガーソングライター)、紀里谷和明(映画監督)、難波章浩(Hi-STANDARD、NAMBA69/アーティスト)、小泉孝太郎(俳優/タレント)、Beverly(シンガーソングライター)、武尊(キックボクサー)、ハラミちゃん(ピアニスト/YouTuber)、ヒカル(YouTuber/歌手/実業家)、山口裕子(第3代ハローキティデザイナー)、ぺこぱ(お笑いコンビ)、清春(ミュージシャン)、小鳩ミク(BAND-MAID)、XY(YOSHIKIプロデュースのボーイズバンド)など、国内外の豪華な著名人からのお祝いメッセージも贈られ、番組は大いに盛り上がった。
番組の最後には、HEATHと最後に共演した際に演奏した「Rusty Nail」や「Tears」をピアノで演奏。HEATHへの思いがこもったYOSHIKIの美しい演奏は、有料会員だけでも世界50か国、無料会員をふくめると152か国へと配信され、大きな感動を巻き起こした。
21日からは、THE LAST ROCKSTARSの2ndツアー『THE LAST ROCKSTARS The 2nd Tour 2023 “PSYCHO LOVE”』が幕を開ける。
28日には、東京・Spotify O-EASTで『HEATH お別れ会-献花式 HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony』をYOSHIKIが費用負担し「参加費無料」で開催されるほか、東京ドームで開催される世界最大級のK-POP授賞式『2023 MAMA AWARDS』への出演を控えている。