麻薬使用疑惑で立件され警察へ出頭した俳優のイ・ソンギュンが、尿による簡易検査および毛髪・爪などを含む体毛全ての検査結果で〝陰性判定〟だったことが明らかになったと、韓国メディアが一斉に報じた。
警察などによると25日、国立科学捜査研究員は最近イ・ソンギュンの体毛を追加で採取し精密鑑定を行った結果、陰性反応が出たと、仁川警察庁麻薬犯罪捜査関係者に報告したという。
これに先立ち、警察は身体押収令状を裁判所から発給され、イ・ソンギュンの体毛を追加で採取、2回目の精密鑑定を行っていた。
これまで進行された全ての検査で陰性判定が出たことを受け、イ・ソンギュンの所属事務所は韓国メディア聯合ニュースの取材に応じ「薬物使用自体が、事実ではないかもしれない」と言及した。
警察はこれまで、正式な捜査の前段階である内偵を通じて、イ・ソンギュンが捜査対象になるかどうかを確認してきた。その結果、イ・ソンギュンは大麻だけでなく、複数の種類の麻薬を投薬したとみて捜査を拡大。「イ氏の容疑と関連して具体的な手がかりを確保し、彼を容疑者として切り替えた」としている。
またイ・ソンギュンは、2回目の取り調べで「薬物だとは知らなかった」と陳述したと報じられ、故意ではないにせよ薬物を吸引したことが認められるような発言をしているため、状況が錯綜し始めた。
そんな中、イ・ソンギュンに麻薬を提供した容疑が持たれている現職医師に対して27日、拘束前被疑者尋問が行われる予定で、同医師が何を発言するのか注目を集めている。