かつて2ちゃんねるで話題になり、近年は映画化までされている殿堂入りの都市伝説「きさらぎ駅」。今、SNS上ではこのきさらぎ駅にちなんだグッズが大きな注目を集めている。
「寝過ごして知らねえ駅行っちゃったんだけど粗品もらって帰ってきた」
と件のグッズを紹介したのはデザイナー、マルチクリエイターの残響室さん(@_45978)。
ゆるキャラ「きさらん」や「おはやし きこえる やまのえき きさらぎ」というキャッチコピーが書かれたこのタオル。まさか訪れた人が神隠しに遭ってしまうとは思いもよらないポップさだ。
なんとも味わい深いこの都市伝説グッズに、SNSユーザー達からは
「生還した!?」
「きさらん「あっ人来たァ!これで何人目かな?(ワクワク^^)」」
「完全にまちおこしのノリw」
「イオンきさらぎ駅前通り店にきさらんの着ぐるみくるんよな(存在しない記憶)」
など数々の絶賛の声が寄せられている。
残響室さんにお話を聞いた。
ーーこのタオルはどういう品なのでしょうか?
残響室:12月末に阪神梅田本店2階クリエイターズヴィレッジにて行われる「ホラー」がテーマのポップアップイベント「うしろのおばけ」に向けて、私、残響室が制作したフェイスタオルです。
ーータオルを製作された経緯をお聞かせください。
残響室:先述のポップアップイベントのテーマは「ホラー」なのですが、あまり「呪いの品です!」といった風体のものは怖いので、「こわいけれどかわいい」「実はお守り」などの「怖がらせない一工夫」があるグッズを出品しましょうというガイドラインが敷かれています。その中で色々考えているうちに「二度と帰って来られないはずの恐怖の駅『きさらぎ駅』がゆるキャラつきの粗品タオルを配っていたらかなり興醒めで面白いな」と思いつき、制作致しました。
個人的にこだわっているのは「駅名標タオルは『その駅単体』のアピールグッズなので先と後の駅は書いていないことが多い」「山奥の自治体のゆるキャラは『森の妖精』のようなコンセプトで制作されていることが多い」などのリサーチに基づいた細部のリアリティです。「片田舎の名物駅の粗品」のような印象を覚えていただけたら嬉しいと思います。
ーー投稿の反響へのご感想を。
残響室:「『きさらん』がかわいい」「町おこしに成功したきさらぎ駅」という反響をよく聞きました。「・ω・」のような単純で、かつ、やや何を考えてるのかわからない脱力感のある顔立ちのキャラクターや、町おこし中の自治体や自治体の制作物の雰囲気がすごく好きで、一度そういったものを取り入れたグッズを作ってみたかったのを叶えたのがこのタオルなので、こういった反響は非常に嬉しいなと思います。
◇ ◇
きさらぎ駅タオルは阪神梅田本店2階クリエイターズヴィレッジにて12月26日〜31日開催のポップアップイベント「うしろのおばけ」で販売予定。気鋭のおばけ好きクリエイター陣による少し怖くてとても可愛く、時に面白いグッズが多数出品されるので、興味のある方は是非足を運んでいただきたい。
残響室さん関連情報
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