スペックセーバーズが宇宙飛行士に眼鏡をのせた気球を飛ばした。イギリスの同眼鏡小売りチェーンは、国際宇宙ステーション(ISS)で作業中の宇宙飛行士が地球上空2550マイル(約4104キロメートル)で落とした工具をNASAが捜索中であることを受け、眼鏡を宇宙に打ち上げるパフォーマンスを行ったかたちだ。
先日、NASAの宇宙飛行士ジャスミン・モグベリ氏とローラル・オハラ氏が、ソーラーパネルの修理中に工具バッグを紛失、その後、地上の天文学者によって地球を周回しているのが目撃されていたほか、日本人宇宙飛行士の古川聡氏によって浮かんでいるのが偶然発見されていた。
スペックセーバーズの眼鏡は21日、英シェフィールドで水素を充填した巨大な成層圏気球によって宇宙へ打ち上げられた。地球から約11万フィート(約33キロメートル)上空のニアスペースまで上昇、気球は上昇すればするほど膨らみ、氷点下にも耐えることができるという。
同社広報担当のリサ・ヘイル氏はこう語った。「私たちは、すべての人の視力を助けるために、無限大以上のことを行っています。そして、『すべての人』とは、まさに『すべての人』を意味するもので、どこにいるのかは関係ありません」。
また同社と宇宙マーケティングの会社であるセント・イントゥ・スペースは、災難を目の当たりにし、「介入し、助けたいと思った」と語っている。