宇宙で“第3次世界大戦”がぼっ発する可能性を科学者らが危惧している。8月末にインドの無人探査機が月の南極付近の着陸に初めて成功したことを受けて、月や他の惑星の植民地化を巡り、インド、ロシア、中国、米国など間で争いが起こってしまう可能性を示唆したものだ。
月から採取される鉱物は、武器の製造だけでなく、宇宙船の燃料に使用することも可能だという。ニューヨーク大学アブダビ校の天体物理学者ディミトラ・アルティ博士はこう話す。「世界中の機関が月を恒久的な人間の基地に発展させることを考えています。氷が住むのに役立ち、火星や別の場所への探査のためのロケット燃料の製造にも使用できる可能性があるのです」
今年7月、英宇宙司令部のトップ、ポール・ゴッドフリー空軍副元帥は、中国の指導者らとロシアのプーチン大統領が秘密裡に宇宙探査に大量の資金を投入し、月で採掘された鉱物から致死の「宇宙武器」を作ろうとしていると警鐘を鳴らしていた。