元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が17日、X(旧ツイッター)を更新。2025年開催予定の大阪・関西万博で建設の是非が問われている「350億円リング」について、「京都・清水寺の舞台に負けないくらいの体験ができる」などと、木造建築物であるリングの文化的価値を強調した。
橋下氏は大阪・関西万博の公式サイトが公開した「大屋根(リング)の新パース図」を添付し、「万博リング。京都清水寺の舞台と同じ懸造り。釘を一切使わないあの工法。清水の舞台は高さ13メートル。万博リングもその高さに匹敵し、規模は清水の舞台よりもはるかに大きい」と魅力を説明した。
さらに、同氏は「清水寺の舞台には今も連日多くの国内外観光客が訪れている。日本人の多くの人が一度は訪れているはず。それほど清水の舞台は人を惹きつける力のある木造建築物。万博会場地は海上埋立地で海抜10メートル。そこに清水の舞台よりもはるかに大きな木造舞台が姿を現す。四方は関西の海に山に大都会。清水寺の舞台に負けないくらいの体験ができると思う」と連続投稿。清水寺の舞台と時代を超えて比肩しうる木造建築物であるという見解をつづった。
橋下氏は、15日付Xで、兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏から質問された「350億円リングの必要性」について「国民にとって必要かと言えば必ず必要なものではない。ただし今回の万博にとっては必要」とした上で、「万博は展示ビジネス・マッチングビジネスの最高峰。世界各国がパビリオンに建設投資をしてくれる。投資を呼び込むための環境として専門家に議論で決めてもらったのが今回のリング」などと説明していた。