英ミュージシャンのピート・ドハーティ(44)がヘロイン中毒だった頃、日本にドラッグを密輸し使用していたという。
2002年に初めてヘロインを摂取し、ドラッグに溺れていったピート、今回新たなドキュメンタリー『ピート・ドハーティ-ストレンジャー・イン・マイ・オウン・スキン』でこう明かしている。「ハードなドラッグが僕の人生の中に入り、徐々に、そしてあっという間にコントロールすることとなったんだ」
そして、日本へ行った時にはドラッグが既に自分の人生を支配していたそうで、ギターケースにドラッグを忍ばせ入国、「僕は世界の頂点にいるように感じていた。億万長者のようにね」と振り返っている。
ここ10年で人生を良い方向に変えることができたというピートだが、ドラッグ依存の危険性については今も意識しているそうで同映画でこう語ってもいる。「あの時期はあまりに溺れていたんだ。クリーンであることと、幸せで自由、クリーンな人生を送ることには大きな違いがある」「僕はクリーンでいられるけど、今も、当時の溺れ具合とその水から抜け出すことの間で時間を費やしている」
今年始めにピートは自身の依存によって、所属意識を見つけたとESマガジンに明かしていた「依存というものの暗い側面には生き残る、生き残らないといった感覚があった。あのシステムの外のものに魅了されたんだ。ドラッグをする数時間、自分が世界のどこにいるかは関係なくて、必ず仲間がいるんだ。何かに興味あるのと同じだよ」「サイクリストのようにさ。世界のどこにいこうとサイクリングに興味のある人がいて、どこで走るのがベストかを知っている。その所属意識と同じ感覚があったよ」