電車内の優先席。座るか遠慮するべきか、葛藤する人もいるかもしれない。わかもと製薬はこのほど、1949人を対象に実施した「電車内の優先席」に関するアンケート結果を発表した。
まず、電車に乗った際に優先席に座ることがあるかを尋ねたところ、およそ3分の2にあたる66.9%(1304人)が「ある」と回答した。理由については多い順に「その席を必要とする人がいたら譲るつもりで座るから」(618人)、「席が空いているのに立っていると邪魔になるから」(501人)、「高齢だから」(353人)となった。
一方、残りの”座らない派”からは「その席を必要とする方のために空けておくべきだから」(419人)、「特に理由が無いのに優先席に座ってはいけないと思っているから」(209人)、「席を譲ることを意識しないといけないので落ちついて乗っていられないから」(168人)などの意見が寄せられた。
関連して、妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけている「マタニティマーク」について認知度を調査。「知っている」が85%、「知らなかった」が15%だった。さらに、マタニティマークをつけている人が電車内で立っていたら席を譲るかを聞いたところ、優先席かどうかを問わず譲る人が80%近く、また優先席に座っていたら譲るという人を合わせると94%が席を譲ると回答した。
譲ったことがある、ない人それぞれに理由を聞いたところ、譲ったことのある人は「困っている人がいたらいつでも譲るつもりでいるから」(567人)、「マタニティマークをつけているから」(512人)、「おなかが大きかったから」(454人)。”ない派”からは「妊婦が付近に立つ状況が今までなかったから」(471人)、「マタニティマークを知らなかった」(88人)、「自分も座っていないとつらく、譲れる状況ではなかったから」(71人)といった理由が集まった。同社担当者は「このことから、マタニティマークが知られることで妊婦の方が着席できる機会が増える可能性が示されました」とした。