シンガーソングライターのエド・シーランが乗っていた飛行機内で、酔った乗客が客室乗務員に人種差別的な発言を浴びせるトラブルが発生した。24日、ブリティッシュ・エアウェイズのマイアミ発ロンドン・ヒースロー空港着の便で、スコットランド人の男が傍若無人に酒を要求。着陸後6人の武装警官が機内に乗り込み男を取り押さえる事態となったという。
事件が発生する前に、エドは機内でファンとのセルフィーに笑顔で対応。一方である動画ではその男が「くそ野郎ども。お前らのそのクズ顔は、俺の視界から消え失せろ」と叫ぶ姿が捉えられている。更に男は、乗客や客室乗務員に対し、サルの鳴き声のような音を出したり、人種差別的発言を繰り返していたという。ザ・サン紙によると、その後勤務外だった警官や他の乗客が男を取り押さえ、ジャンプシートに縛り付けたそうだ。
一方エドは、観客席にはリオネル・メッシの姿もあった22日のアメリカでのコンサート帰りだった。
機内に居合わせたマンチェスター在住のダン・ホーギンさんは同紙にこう話す。「大混乱に陥っていました。その男の言動や行為は只々不快なものでした」「彼ら(客室乗務員)がお酒を提供するのを拒否すると、客室乗務員に向かってサルの鳴き声や物真似を始めたのです」「彼の口から出る言葉は、サッカーの試合で聞こえるものよりもひどかったです。誰にも殴り倒されなかっただけ、彼はラッキーでしたね。皆怖がっていました。たくさんの子供たちも見ていました」「搭乗した時に、男は酔っていたに違いありません。乗ってたった1時間で、客室乗務員は彼へのサービスを拒否していましたからね」「ある時点で、進路を変える可能性があると言われました。乗客全員を安心させようとパイロットが出て来る場面もありました」「彼が連れ去られた時、数人の乗客は『せいせいした』と叫んでいましたね」「彼には当然の報いを受けて欲しいと思います。あんな行為は許されません」