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54歳の米映画監督が告白 デビュー作の大不評で激変「それが私を変えたのです」以降、名作生み出す

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 ※画像はイメージです(Mr. Music/stock.adobe.com)
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 ウェス・アンダーソン監督(54)は、自身のデビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』の失敗によって激変したことを明かした。公開当時は興行的に不振に終わったものの、後にカルト映画として人気を確立した同1996年作で、貴重なことを学んだという。

 フランスのリヨンで現在開催されているリュミエール映画祭で、アンダーソン監督はこ説明した。「何をしたいのかアイディアはありました。私達がそれを作るべきではないと私を説得できる人は誰もいませんでしたし、私の自信は最高レベルでした」「そして遂に製作し、観客に見せたところ、大不評だったんです。私は非常にショックを受けました。最悪でしたよ」

 9月には『アステロイド・シティ』が公開されたほか、『ファンタスティックMr.Fox』 や『グランド・ブダペスト・ホテル』といった高い評価を受けた映画で知られるアンダーソン監督は、「でも、それが私を変えたのです。もしそれを知っていたら、私は恐らくあの映画を作っていなかったでしょうね。だから、ああなってよかったと思います。若い時には目を閉ざした自信が必要ですからね!」

 ユニークな作風で知られる監督だが、新たな作品に着手する際、それを念頭においているわけではないそうで「この映画では何が新しいのか考えます。どうやって、この映画をできるかぎり最高に作り、最も素晴らしいコラボレーターを集めるかとね。しかし毎回映画を作るたびに、人々が初めに口にするのは『誰がこれを作ったかすぐわかる!』です」

 「私の映画は、そうなる努力はしていないもののお互いに繋がっていると感じますし、私のその点については受け入れています。でも私にとっては、それぞれの映画が完全に新しい冒険ですよ」と続けた。

 また撮影の際は、キャストが一緒に暮らすことを好むというアンダーソンは、その理由をこう語っている。「経験全体が、より一層感情的なものとなりますし、俳優達は俳優達と一緒にいて、機会があればその作品に没頭することを好むと思います」

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