マーベル映画『ドクター・ストレンジ』などで知られるスコット・デリクソン監督(57)が、今年のアカデミー賞作品賞は『バービー』に渡ると予想した。今年気に入った映画として女優マーゴット・ロビーがバービー役を演じた同作をあげており、その品質が来年のアカデミー賞で認識されるべきだと考えているそうだ。
ポッドキャスト番組『ザ・ディスコース』に出演したデリクソン監督は、こう話している。「『バービー』が今年見た中で最高の映画だと思います。(映画祭の)ファンタスティック・フェストで、『ホエン・イーヴル・ラークス』っていうホラー映画を観たんです。『バービー』と『ホエン・イーヴル・ラークス』が、私の今年のお気に入りの映画2本ですね。正反対のものですけど」
「『バービー』は、大衆向け知的財産を本物の才気が扱った良い例です。全てのレベルで、並外れた映画ですよ」「恐らく作品賞を獲得するべきでしょう。脚本が非常に巧みで、賢く、反体制的で、演技も素晴らしく、非常に楽しめるものです。ビジュアルやスタイルは芸術的で、とにかく凄い映画なんです」
一方で、自身が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『ドクター・ストレンジ』続編である『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を降板した理由については「言えることは、公で語ったことが全くの真実だということです」
「私達には、創造上の違いが実際にあったんです。私が作りたかった映画、私が求めていた作り方と違いました。私達がお互いの足を引っ張り合っていることが、どんどん明らかになってきていたんです。それは、本当に悪い映画を作るやり方だと思いますよ」と説明した。