歌手マドンナがワールドツアーのロンドン公演で門限を破ったことで、30万ポンド(約5500万円)の罰金を課されるという。15日、同市のO2アリーナでコンサートを開催したマドンナ、技術的な問題が発生しセットリストを短縮しなくてはいけない事態になったそうで、ザ・サン紙によると、午後10時半の門限を30分超過したことから、莫大な罰金を支払うことになるかもしれないという。
今年の夏にマドンナが細菌感染症にかかり延期、満を持して始まった「セレブレーション・ワールド・ツアー」、前日の土曜日にも同会場で140分のコンサートが開催されていた。そして日曜日当日マドンナは、午後9時までステージに現れず、最終的に午後11時に終了、観客が終電を逃す可能性があったという。
ちなみに開始時刻が遅れたことで、『ライク・ア・ヴァージン』や『セレブレーション』といったヒット曲が披露されず、観客の中にはソーシャルメディアで怒りの声を上げる者もいた。
同会場のオペレーター、AEGとロンドン交通局が定めている門限の規則によると、ショーの終了時刻が1分遅れるごとに1万ポンド(約180万円)の罰金となっている。
同会場があるグリニッジ区は、午前0時の門限は破られていないとして、広報は同紙に「調査するつもりはありません」と話している。
ツアー初日となった14日に、マドンナはステージでギターを抱えながらこう観客席に語り掛けていた。「生き延びられるとは思わなかった。私の医師たちも同様にね」「だから目が覚めたら、私の子供たちが皆周りに座っていたの」「自分の人生もしくは死の5日間の記憶がない。どこに自分がいたのかもわからない」「けど天使たちが私を守ってくれた。私の子供たちがそこにいてくれた。いつも私を助けてくれる。幾度となく」「私がどう乗り越え、生き長らえたかを知りたいなら、私の子供たちよ。彼らのために私は生きなきゃいけない」
そしてマドンナはグロリア・ゲイナーの『恋のサバイバル』をアコースティックバージョンで披露していた。
ニューヨークの自宅で回復した後、マドンナは、同ツアーの再日程を10月に組んでいることを発表、リハーサルで本人は疲弊しているとの報道もあったものの、その後完全回復を果たしたとされていた。