立憲民主党の泉健太代表(49)が13日、国会内での定例会見で、細田博之衆院議長(79)がこの日都内で開く会見に触れ「ジャニーズの記者会見よりも様々な制約が多い印象ですね。ちゃんと疑問に答えられるかどうか、ということが疑問」と皮肉った。
泉氏は、この日午後2時から衆院議長公邸で行われる細田氏の会見について、記者団に「だいぶ記者の言うことを、聞いてくれることになったんですか?」と逆質問した。細田氏の意向で、会見時間は30分。参加できるメディアや人数にも厳しい制限がある。
細田氏は会見で、体調問題を理由に議長辞任を正式表明するとみられる。次期衆院選に出馬する意向を示していることや世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のつながり、週刊誌で伝えられたセクハラ疑惑などへの説明が求められるが、泉氏は「旧統一教会の問題や、いわゆるハラスメントの疑惑ということについてずっと応えてこなかった。その議長が辞職をするということで、記者会見を開く。様々な制約をつけるって、いかがなものかと思います」と懐疑的だ。
泉氏は「議長は、ふつうは辞めないんですよ。身を賭して三権の長になっているわけですから。本人の事情とか選挙の事情とかですね、そういうことで辞められるケースはあり得ない」と指摘。細田氏の健康上の問題は配慮されるべきだとしながらも「これで政界を引退するのかというふうに誰もが思った。そしたら、次期総選挙には出ると。いよいよ、この議長辞任ってのは何なんだと。議長の立場、重みをまったく理解できていないのじゃないか」と批判した。
文部科学省はこの日、旧統一教会の問題をめぐり、東京地裁に教団への解散命令を請求した。泉氏は「細田議長は個人の旧統一教会との関係ももちろんなんですが、自民党の中でも割り振り役、元締めと言ってもいい立場。真相を明らかにする必要があると思います。決別してるんであれば、それはできるはずですよね。細田議長や自民党の姿勢というのが見えてくるんじゃないか。ハラスメントも逃げ隠れせず、堂々とご自身の説明をしてください」と説明責任を求めた。