米カリスマシンガー 性的暴行の訴えが和解へ 審問直前で一転

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 マリリン・マンソン
 マリリン・マンソン

 ミュージシャンのマリリン・マンソン(54)が性的暴行で女性から訴えられていた裁判で和解が成立した。

 2011年、ある匿名女性はマリリン・マンソン、本名ブライアン・ワーナーから性的暴行を受け、食事と睡眠を妨げられたとして起こした訴訟は、来週審問が行われる予定となっていた。

 しかしザ・ブラストによると、原告の弁護士アダム・ウルフ氏が27日にカリフォルニア州上級裁判所に和解調書を提出、45日以内に同件の棄却を求める運びとなった。

 原告女性は声明にこう記している。「私は裁判について準備万端だったので、和解するとは考えたこともありませんでした。しかしこの2年半の静かな脅し、虐め、ハラスメント、その他色々な種類の脅しに耐えていましたが、酷さはここ2週間で更に激しくなっていました」「マリリン・マンソンは私の宣誓供述に出席したため、私はテーブル越しに彼に凝視されながら7時間に及ぶきつい質問攻めに答えることを強いられました。あまりに残酷だし、そんなことが起こるはずはないと聞いていたのですが。その目的は犠牲者を怖がらせ、精神的苦痛を与えることです」

 そして、原告女性はこう続けた。「お金に関して気にしたことは私は一度もありません。ただ正義を求めていました。しかし裁判になった場合、私の匿名性の権利が失われ、より大きな規模で公然と被害者たたきをされてしまったかもしれません。そして最も重要なこととして、私が自分の話をする自由が失われるリスクがありました。それはこの世界で何よりも価値のあることなのにです」

 「他の犠牲者の方々がこれを読んでいるのならば、今感じることはできなくても、あなたは愛されサポートされていることをどうかわかって欲しいです。色々な経験をしましたが私は声を上げたことに対して後悔は全くありません」

 一方弁護士のウルフ氏はこう続けている。「ミズ・ドウ(匿名女性)の弁護ができたことを名誉に思います。私の法律事務所は、特に地位の高い、力を持った男性による、あらゆる形での不正行為そのものに対して勇気を持って反対する人々を支持します。私たちは正義のため闘うことに心血を注いでいます。それがどれだけ長くかかろうともです。あなたは1人ではありません」

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